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「勇み足」の意味とビジネスでの使い方!言い換え表現は?|類義語・対義語

「勇み足」の意味とビジネスでの使い方!言い換え表現は?【類義語・対義語】

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「勇み足」という言葉を知っていますか?

スポーツで使われる言葉ですが、ビジネスシーンなどでもよく使われることがあります。

この「勇み足」は、誤用されることも多い言葉なので注意が必要です。

ぜひこの機会に確認しておきましょう。

今回は、「勇み足」の意味とビジネスでの使い方!言い換え表現は?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「勇み足」の意味

「勇み足」は「調子付いてやりすぎたり仕損じたりすること」という意味です。

「いさみあし」と読みます。

一生懸命やって度がすぎたり、安易にうまく行くと思って調子に乗ったりして、失敗をしてしまうということですね。

「勇み足」の誤用

「勇み足」は誤用も多い言葉です。

「勇ましい」という字を使いますので、何か勇敢な行いをするといういい意味で使われることがあります。

ですが、これは間違いです。

「勇み足」は勢いが良すぎて失敗するという悪い意味ですので気をつけましょう。

「勇み足」の語源

「勇み足」は、もともとは相撲の用語です。

相撲の「勇み足」は、相手を土俵際に追い詰めながら勢い余って自分から土俵の外に足を踏み出してしまうということを言います。

押しや寄りで、ぐいぐいと相手を土俵際まで追い込んで、優勢と思われた側の力士が勢い余って相手より先に土俵を踏み越してしまい、負けてしまうわけです。

相撲の決まり手の一つですが、「寄り切り」とか「上手投」など、いわゆる技で勝つのではなく、相手が「勇み足」で自滅したために勝つということです。

この相撲の決まり手の一つである「勇み足」から、転じて他の競技でも攻撃に失敗して負けることを「勇み足」と言ったり、

スポーツに限らず一般的に調子に乗って失敗したり、余計なことをして失敗したりすることを「勇み足」と言うようになりました。

「勇み足」の使い方

「勇み足」は、相撲の「勇み足」のように、勢いが良すぎたり調子に乗りすぎたりして失敗してしまうことを指して使います。

焦ってしまったり、じっくり考えなかったりで失敗してしまうということですので、もちろん失敗を指す悪い意味で使います。

フライングした、余計なことをしたというときに、日常の色々なシーンで使う言葉です。

【例文】

  1. ボートレースで○○選手がコンマ03の勇み足を犯した。
  2. 本日発売の週刊誌では、人気番組の後任司会者内定を勇み足に報じている。
  3. 土の成分の分析結果だけでこの遺跡を日本最古と言い切るのは勇み足だろう。
  4. 大臣のあの発言は完全に勇み足だと批判されている。
  5. 警察の誤認逮捕は勇み足であった。

「勇み足」のビジネスでの使い方

困る男性

「勇み足」は、ビジネスシーンでもしばしば使われる言葉です。

ビジネスにおける「勇み足」は、仕事がうまく行っているからと油断して余計なことをして失敗する、結果を急いで先走ってしまって失敗するといったときに使われます。

  • 早く契約を取ろうとして余計な一言を言ってしまい、結局契約できなくなった
  • 商品が売れそうだったのに余計な説明をしてしまい、売れなかった
  • まだ公開していない情報を漏らしてしまった

など、色々なパターンが考えられます。

ビジネスシーンで失敗してしまい、それを反省する時や、部下などの失敗を指摘する時などに使える言葉ですね。

【例文】

  1. 彼の勇み足の失言で、A社との商談が白紙になってしまった。
  2. 上司に確認もせずにこの条件で契約してくるとは、君の勇み足だ。
  3. すぐに転職先が決まると思って退職してしまったのは勇み足だった。

「勇み足」の類義語・言い換え表現

「勇み足」の類義語・言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 焦る(思い通りにならず、せいて気を揉む)
  • フライング(予定よりも先駆けて行われること)
  • 先走る(他に先んじようとして軽はずみなことをする)
  • やりすぎる(度をこえてやる)
  • 度がすぎる(適当な程度を越える。過度である)

「勇み足」の対義語

「勇み足」の対義語には次のようなものがあります。

  • 慎重(注意深くて軽々しく行動しないこと)
  • 丹念(心を込めて念入りにすること)
  • 入念(細かい点まで行き届いていて丁寧なこと)

まとめ

「勇み足」は調子に乗ったり熱心すぎたりして、やりすぎたり失敗したりしてしまうことを表す言葉でしたね。

相撲で、攻めている側の力士が勢い余って土俵の外に踏み出してしまい自滅する、ということから来ていますので、そういったやりすぎ・うっかり・フライングといったイメージを思い浮かべると分かりやすいでしょう。

「勇ましい」といういいイメージの字面から、誤解して褒め言葉などに使ってしまわないよう気をつけましょう。

最後前お読みくださりありがとうございました。

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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