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妖怪「いそがし」という名前を聞いたことはあるでしょうか。
漫画家であり妖怪研究家でもある水木しげる氏の著書でその姿を見たという人も多いかと思います。
今回は知ってそうで実はよく知らない「いそがし」という妖怪について基本的な事から詳しくご説明していきます。
妖怪「いそがし」とは
妖怪「いそがし」とは、熊本県の松井文庫が持つ「百鬼夜行絵巻」という本に描かれている日本の妖怪です。
1832年に刊行された本であり、その中では着物を肩を出した状態で着ており、上を向いて舌を出している姿で書かれています。
その本の中では「何をする」などの解説文の記載はありません。
その後有名漫画家であり妖怪研究家でもある水木しげる氏が「妖怪博士の朝食」という漫画でその姿を描いたことで妖怪好きの間では知られる妖怪となったんですよ。
「いそがし」は何をする?
1832年に刊行された「百鬼夜行絵巻」には、特段その行いなどについての解説文が記載されていないため、何をする妖怪なのかは判明していません。
またそれ以前、古くは江戸時代に書かれた「百物語化絵絵巻」という本にも同じような恰好をした妖怪が「いそがし」として描かれてはいますが、やはりその詳細についてはわかっていません。
水木しげるによる「いそがし」とは
妖怪研究家でもある水木しげる氏によれば、いそがしは「取りついた人の落ち着きをなくし、忙しく動き回らせる」「休んだり仕事をしていないと罪悪感を感じてしまうようにしてしまう」というような悪さをするようです。
「忙しく常に働いてないと悪い気がする」「暇だとイライラしてしまう」という人はあなたの周りにも居るのではないでしょうか。
もしかしたらあなた自身もそうかもしれません。
現代人の多くがいそがしに憑かれてしまっていると聞いてもさほど不思議には思わないですよね。
水木しげる氏は多くの人がいそがしに憑かれてしまっている事に驚くとともに「そんな状態で幸せなのか?」と書いていたんだとか。
また水木しげる氏をもってしても、いそがしを追い払う方法はまだ発見されていませんので忙殺されているうちにその呪縛から解き放たれることを祈るしかないのかもしれません。
まとめ
日々多忙な生活を送る現代社会ならではの妖怪ともいえる「いそがし」。
「忙しい忙しい」が口癖だったりと、もし自分の生活に心当たりがあった場合、意識的に「休む」という事が対処法なのかもしれません。