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言葉の意味と使い方

「委託・受託・請負」の意味と違いは?使い分け方を解説!【例文つき】

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仕事をしていて、何かを外部の人や会社に頼むことがあります。

また、逆に外部から何かの業務を頼まれて行うこともありますよね。

「委託」「受託」「請負」といった言葉でよくそうした契約のことを表現します。

この「委託・受託・請負」は、どれも似たような言葉なので違いがわかりにくいという人も多いかもしれません。

この機会にきちんと区別しておきましょう。

今回は、「委託・受託・請負」の意味と違いは?使い分け方を解説!についてご説明いたします!

「委託・受託・請負」の意味

「委託・受託・請負」の意味は

  • 「委託」は「人に頼んで代わりにやってもらうこと」
  • 「受託」は「頼まれて引き受けること」
  • 「請負」は「日限や報酬を決めて仕事を引き受けること」

となります。

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「委託」の意味

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「委託」は「ゆだね任せること。人に頼んで代わりにやってもらうこと」という意味です。

「いたく」と読みます。

「委」は「委員」の「委」で、「処置を他人にまかせる、ゆだねる」という意味がある字です。

「託」は「委託」の他にも「託児」などと使う漢字で、「たよりにして物事をまかせる。あずける」という意味の字です。

どちらも人に何かをまかせるという意味の漢字ですね。

「委託」は取り扱いや実行を人に頼んでやってもらうことを意味する言葉です。

「受託」の意味

「受託」は「頼まれて引き受けること。頼まれて金銭や物品を預かること」という意味です。

「じゅたく」と読みます。

こちらの方は、「委託」と同じ「託」の字に「受ける」という字がついているので意味がわかりやすいと思います。

人から何か頼まれたことを、「ひきうける」方の意味の言葉が「受託」です。

頼まれて仕事を引き受ける、また金銭や物を預かることを言います。

「請負」の意味

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「請負」は「日限・報酬を取り決めた上で仕事を引き受けること。保証すること」という意味です。

「うけおい」と読みます。

これも漢字から意味を判断しやすいと思います。

「請けて」「責任を負う」ということですね。

「請負」は「仕事を引き受ける」ことを意味しています。

また、期限や報酬といった条件を取り決めて、その上で仕事を引き受けることを指す言葉です。

「委託・受託・請負」の違い

「委託・受託・請負」の違いをまとめると、

  • 「委託」は「仕事を頼んでやってもらうこと」
  • 「受託」は「委託を受けること」
  • 「請負」は「仕事を引き受け、注文通り最後まで仕上げること」

となります。

「委託」と「受託」はちょうど反対⇄の意味の言葉です。

「委託」が「他の人に頼んで代わりにやってもらう」、「受託」が「頼まれたもの(こと)を引き受ける」という意味ですので、対にして覚えやすいですね。

「受託」と「請負」の違いがわかりにくいかもしれません。

「受託」は依頼されて業務を行う、あるいは委託されたものを預かることを意味します。

それに対し、

「請負」は「受託」の一種であり、依頼されて業務を行うことではありますが、さらにその仕事を完成させて納品することを目的としています。

自社で対応できない業務を外部の会社や個人に任せることを「業務委託」と言います。

そうした「委託」を請け負って業務を行うのが「受託」です。

「受託」は業務を行うという義務はありますが、仕事の完成や成果物を納品するという決まりは特にありません。

それに対して「請負」は請け負った人が相手方に対して仕事の完成や完成品の納品を約束するもので、その完成品に対して報酬が払われます。

「受託」と「請負」が特に似ていますので、こうした違いがあることを覚えておきましょう。

「委託・受託・請負」の使い分け方

「委託・受託・請負」の違いがお分かりいただけたでしょうか。

実際に例文を使って使い分け方を確認しておきましょう。

「委託」の例文

  1. あのカフェでは手作り品の委託販売をしている。
  2. 所有するアパートの管理は管理会社に委託している。
  3. この小学校では、部活の指導を民間事業者に委託している。
  4. A社と業務委託契約を結ぶ。

いずれも、他の人や他の会社に業務を頼んで代わりにやってもらうという意味になります。

「受託」の例文

  1. この地域の営業を我が社が受託している。
  2. お客様から受託した仕事を行う。
  3. 精密機器部品の受託製造サービスを始める。

いずれも仕事や物を頼まれて代わりに行ったり預かったりすることを表します。

「請負」の例文

  1. 工事の請負契約を結ぶ。
  2. 請負業社に発注する。
  3. 正社員から請負契約になった。

いずれも、仕事を頼まれて引き受けるという意味です。

仕事の途中のプロセスなどは関係なく、全て任されて完成物を納品するという契約が「請負」です。

まとめ

「委託・受託・請負」の違いと使い分け方がお分かりいただけたでしょうか。

「委託」は頼む方の意味ですので、違いがわかりやすいですね。

「受託」と「請負」は似ているので混同されがちですが、正確にはこのような違いがあったということで、ぜひ正しく区別しておきましょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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