言葉の意味と使い方

「自重する」の意味とは?「自重」の使い方と「控える」「自粛」との違い

「自重する」という言葉をご存知でしょうか。

ビジネスシーンやニュースでも使われることがありますから、正しい意味や使い方をしっかり理解しておきましょう。

今回は、「自重する」の意味とは?「自重」の使い方と「控える」「自粛」との違いについてご説明いたします!

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「自重」の意味

自重する

「自重」は「じちょう」「じじゅう」と読みます。

「自重」は「自らを重んじること」「言動を慎んで軽はずみなことをしないこと」「自分の健康に注意し大切にすること」

また、「じじゅう」と読んだ場合は「自分の体重」「船舶や車両、構造物などのそれ自体の重量」という意味になります。

自分の重さ=自重(じじゅう)ということですね。

例えば腕立て伏せやクランチなどの、道具を使わずに自分の体重を負荷として行うトレーニングを「自重トレーニング」と言います。

腕立て伏せをする男性

字で書くと同じ「自重」なのですが、使う文脈の違いや、また「自重する」の場合は「じじょう」であるなどの点から区別はつきやすいでしょう。

「自重」は「自らを重んじる」という漢字の通りの意味です。

  • 自分の品位を保ち、むやみに卑下したりしないこと。
  • 軽はずみなことをしないように自分の言動をつつしむこと。
  • 自分の体を大切にすること。

いずれにしても、自分を大切にするという意味のある言葉というわけです。
>>「自粛」の意味と使い方!「自粛要請」とは?「禁止」との違いも解説!【類義語・対義語】

「自重」の使い方

「自重する」とは

「自重」は、「自重する」などの使い方をします。

「自重する」は「軽々しい行動をしない」または「自分を大切にする」という意味で使われます。

「昨日失敗したのでしばらく自重しよう」とか「自重するように言われた」という場合は、「軽はずみなことをしないようにする」意味です。

「ご自重ください」などは「自分を大切にする」意味で、これは「ご自愛ください」と同じような意味で使われています。

「体を大切にする」という意味でもありますので、手紙などの最後によく用いられます。

「自重」の例文

  1. お酒の席での失敗が多いので、しばらく飲酒は自重しようと思う。
  2. いつまでもふらふらしていないで、そろそろ将来を考えて自重しなさい。
  3. その場の空気を読んで自重する。
  4. ご多忙の折とは存じますが、どうかご自重くださいませ。
  5. 寒くなって参ります。一層のご自重をお祈り申し上げます。

「自重」はインターネット上では「自重しろ」などと使われます。

本来の「自重」の意味と全く違っているわけではないですが、ネットスラングとしては「やりすぎだ」「ふざけすぎだぞ」といった注意や「やめろ」といった意味を含んで使われます。

過激な人や調子に乗りすぎた人を諌める言葉ということですね。

逆にふざけて「もっとやれ」という意味で使われていることもありますので、SNSなどで見かけた際には文脈を注意して判断しましょう。

「控える」「自粛」との違い

自粛する

「自重」は「自重する」「自重しろ」のように、何かを差し控えるという意味で使います。

「控える」「自粛」なども、そのような意味合いで使う言葉ですね。

これらの違いは次のようになります。

  • 「自重」は「自分を大切にして行動をつつしむこと」
  • 「控える」は「自制や配慮をして行動をやめておくこと」
  • 「自粛」は「自分から進んで社会的に行動をつつしむこと」

いずれも何かをやめておいたり控えめにしたりすることではありますが、意味や使い方の違いがあります。

「控える」との違い

「控える」は、言動以外にもいろいろなものをやめておいたり少なくしたりするという意味で広く使える言葉です。

「発言を控える」と「発言を自重する」は、どちらも発言をやめておくことなので同じ意味です。

ですが、「控える」は「酒を控える」のように、分量を少なめにするという意味でも使えます。

他にも「待機する」「書き留める」といった意味で使われることもあります。

「自粛」との違い

「自重」と「自粛」はどちらも行動を慎むという点で混同しやすいでしょう。

「自重」は、「自分を大切にする」意味の言葉ですので、自分の品位を保つために言動をつつしむ、あるいは慎重に構えて軽はずみなことをしないということを表します。

自分のために、つつしむということですね。

個人的な気持ちでつつしむという時に使います。

一方「自粛」は、世間の目を気にして自分の言動を差し控えるという時に使うのです。

不祥事で「活動自粛」とかコロナで「イベント開催の自粛」といった使い方でニュースなどでもよく見聞きする言葉です。

  • 自分のために、行動をつつしむのが「自重」
  • 集団、社会的に行動をつつしむのが「自粛」

>>「自粛」の意味と使い方!「自粛要請」とは?「禁止」との違いも解説!【類義語・対義語】

「自重」の類義語

「自重」の類義語には次のようなものがあります。

  • 自制(自分で自分の感情や欲望を抑えること)
  • 自粛(自分から進んで行いや態度をつつしむこと)
  • 自戒(自分で自分をいましめること)
  • 節制(土を越さないように控えめにすること)

まとめ

「自重する」の「自重」は自分の振る舞いに気をつけて軽率な行いをしないようにすることです。

「じちょう」と読みます。

「じじゅう」と読んだ場合は「自重トレーニング」など、「自らの重さ」という意味になりますので気をつけましょう。

「自重」は軽々しい行いをしないことや、自分の体を大切にすることなどを指して使います。

「自粛」も行いなどをつつしむことですが、「自重」の方が個人的な規模で使われることが多いです。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。