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「自負しております」
このようなフレーズ、どういった場面で使うのが適切かわかりますか?
「自負」は悪い意味だと思われることもありますが、実は悪い意味の言葉ではありません。
今回は、「自負」は悪い意味?「自負している」とは?使い方と「自覚」との違いを解説|例文についてご説明いたします!
「自負」は悪い意味?ネガティブな意味にも使う?
「自負」は「自分に負ける」と書きますので、悪い意味ではないかと思う人も多いようです。
「負ける」という字がネガティブなイメージがありますよね。
「私が悪かったと自負しています」などと、悪いことをしたときに使う人もいるようです。
ですが、「自負」は悪い意味の言葉ではありませんのでこれは間違いです。
むしろポジティブな意味の言葉なんです。
この「負」は「頼みとする」「頼む」という意味です。
以下で詳しくみていきましょう。
「自負」の意味
「自負」は「自分の才能や仕事に誇りを持つこと」という意味です。
「じふ」と読みます。
上で述べた通り、「負」は「たのみとする」という意味がありますので、「自分を頼みとする」という意味になります。
自分に自信を持つ、自分自身を頼りにするといったことです。
「自負」は自分の才能や仕事に自信を持ち、自らを誇りに思うという意味の言葉です。
「自負」の使い方
「自負」は自分の才能や仕事に誇りを持つことですので、使う場面はそのことをアピールするときなどになります。
- 自己紹介、自己PRでやる気を伝えるとき
- 何かに立候補するとき
- 自分の会社や自社製品のPRをするとき
などなど、自分や自分の側のものを「自信や誇りをもっています!」「誰にも負けない自信があります!」とポジティブに表現するシーンで用いられます。
- 自負する
- 自負がある
- 自負を持つ
などの使い方をします。
- 「○○スキルがあることを自負しています」
- 「我が社の商品は○○だと自負しています」
といった使い方になります。
「自負している」とは?
「自負している」は「自分の才能、知識、業績などに自信や誇りをもっている」という意味です。
「自負する」「自負しております」など言い方のバリエーションはありますが、いずれも自分のことを自信をもって表す言葉です。
自己PRなどに使いやすい言葉です。
「自覚」との違い
「自負」と「自覚」は似ています。
両方、自分の能力などについて使う言葉ですよね。
- 「自負」は「自分に自信を持っていること」
- 「自覚」は「自分自身についてはっきり知ること」
このような違いがあります。
「自負」は自分の才能、業績、学問などが優れていると信じて誇ることです。
つまり、自分で自分に自信を持つということ、他からどう思われていようが関係なく自分は優れていると信じることです。
一方の「自覚」は、自分の置かれた状況や自分の能力をはっきり理解するという意味です。
「自負」のように「信じる」「誇る」などの意味はなく、自分の状況や価値などを「知る」という意味です。
【使い分け方の例】
- 病気にかかっている人が感じる痛みや苦しみなどの症状→「自覚症状」
自分で自分の痛みなどを知るということなので「自覚」です。「自負」は信じるという意味なので「自負症状」だと自分が信じて誇りに思う症状という意味になってしまいますから不適切です。
- 自分はモテると「自負/自覚」している
自分はモテるという自信がある場合は「自負」、自分はモテることをわかっている場合は「自覚」となります。
このように意味は変わりますがどちらでも通じる場合があります。
「自負」の例文
- 私がこの道場で一番の剣の使い手だと自負している。
- 自分は常に冷静で客観的だと自負している人こそ詐欺などには気をつけたほうがよい。
- 我が社の技術は業界一だと自負している。
- 私はセールスのプロだと自負しています。
- 彼は自分が手がけた製品は必ずヒットすると自負している。
- 彼女は自負心(自分の才能に自信や誇りを持つ心)が強い。
「自負」の類義語
「自負」の類義語には次のようなものがあります。
- 自信(自分の能力や価値を信じること)
- 誇り(誇ること)
- 矜持(自分の能力を信じて持つ誇り)
- プライド(誇り。自尊心)
- 自尊(自分で自分を優れていると思い込むこと)
- 驕り(得意になって昂ぶること)
- 自慢(自分のことや自分の持ち物を褒めて他人に誇ること)
- うぬぼれ(実際以上に自分が優れていると思い込み得意になること)
「自負」の対義語
「自負」の対義語には次のようなものがあります。
- 謙遜(自分を低いものとしてへりくだること)
- 卑下(自分を人より劣ったものとして扱うこと)
- 劣等感(自分が他者よりも劣っていると感じること)
まとめ
「自負」は「自分の才能や仕事に誇りを持つこと」という意味です。
自分で自分を信じて誇りに思っているということで、かなりポジティブな意味の言葉ですね。
「負」という字のイメージから「自分に負ける」というネガティブな意味だと思っていた人は、間違いですから気をつけましょう。
「自覚」とも意味の違いがありましたので、しっかり区別してぜひ使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!