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ベトナム人を月に100人以上面接した私が思う、ビジネスをする上で知っておきたい特徴や国民性とは?

ベトナム人を月に100人以上面接した私が思う、ビジネスをする上で知っておきたい特徴や国民性とは?

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日本では人材不足が深刻な問題となっているなか、海外から人材を引っ張りたい!という企業も増えています。

ですが、日本人の感覚のまま採用してしまうと後でトラブルになってしまうこともあります。

今回は、ベトナムにて、日本で仕事をしたいベトナム人を、日本の人材不足の企業へ紹介から、国を出国するまでのフォローをされていたKさんに

ベトナム人とビジネスをする上で知っておいた方がいいことや、特徴について伺いました。

私が見たベトナムと日本の4つの違い

1、面接はみんな同じ回答

人材不足に喘ぐ日本企業へ向けて、ベトナムから日本へ是非出稼ぎに行きたいと希望的する方の、フォローを行っておりました。

まず最初に日本との違い、違和感として戸惑ったのは、面接時の受け答えでした。

面接の方法としては、基本的には日本企業の方がベトナムへ訪越されて、本人と通訳者を目の前にして面接を行っていました。

日本人での面接のイメージは、面接官からの問い掛けに、少し戸惑ってしまいながらも自分をアピールして何とか受かりたい姿勢が見えるようなものだとは思いますが、ベトナムの方では少し面接のイメージは違いました。

面接官の問い掛けに対しては、まるで全員が示し合わせたかのようにテンプレート通りの回答をしてくるのです。

少し場を和ませようと、『趣味や、休みの日には何をしていますか?』と面接官が聞いた場合には、90%以上の確率で『サッカーです。』と言う回答です。

『質問はありますか?』には、『どれくらいで昇給して稼げますか。』と、ほとんど同じ回答が返ってきます。

ベトナムの方に聞いたところ、高学歴でない場合は面接で自己PRをすると言う習慣はない、と伺いました。

そのため、面接での合格者の選出には少し頭を悩ませる場面が多くあり、大変な作業となっていました。

2、履歴書の学歴と実際の学歴が違う

また、学歴も日本の感覚で見てしまうと間違った認識になってしまいます。

日本では中学生までが義務教育ですが、ベトナムでは日本で言う“高校生”までが義務教育に当たります。

そのため、家庭の事情で家の仕事を手伝っていた方が小学校までしか行っていなくとも、その地域の高等学校名までは履歴書に記載してくるのです。

やはり、小学校までの勉強具合と、高等学校までの勉強具合では差が出てくる方もいらっしゃりますが、書面上はわからず、合格通知の後に判明して問題になるケースもありました。

履歴書に書いている事が全て本当かは、ちゃんと面接時に確認や調査が必要なのだと、身にしみて実感致しました。

3、悪気はないが、聞く態度が悪い

また、勤務する際の態度にも、日本との違いが見え隠れしていました。

日本では上司が話をして聞き役に回る場合や、上司からの指示を説明されて聞く場合には、最低限の姿勢をただした背格好で会話を受けとるかと思います。

ベトナムの方たちは、話を聞く事ができていれば、手を腰にあてて立っていたり、あくびをしたり、肩や腰を回しながら聞くことがありました。

この行動に関しては、何度も話し合いをして『日本のマナーではNGな態度』と伝えるしか方法はなく、ベトナムの方も悪気は全くないため、マナーの違いを説明する事に全力を注ぎました。

4、試験・資格のための勉強は勤務中にしたい

勤務にどんどん慣れていき、一定期間が経過した後、企業にもよりますが、何かしらの試験や資格を修得すれば昇給する場合があります。

その試験・資格での昇給についても、日本での考え方とは違う主張があり、大変な一方で考え方の違いに関心する事が多々ありました。

日本では、試験に合格したり、資格を修得するために、自己学習や自らで過去問題を取り寄せたりなど、昇給と言う自分への頑張りを地道に行く感覚でおりました。

ただベトナムでの感覚で言うと、『試験・資格をとる勉強は昇給にも繋がるが、会社への貢献でもあるのだから、勤務時間中に勉強をしたい。または、自宅で勉強するにも給与が発生しないのはおかしい。』との主張がかなり多くありました。

ベトナムの方の言い分も間違っているわけではなく、このような国や地域での、物事の進め方の違いで、“time is money”をひしひしと感じた案件は多かったです。

まとめ

ベトナムとひとくくりに上記の内容が全てな内容ではありません。

ただし、月に100人近いベトナム人の方と接していて多数派と感じる物事として、上記の事は常に頭に入れながら仕事をしていました。

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