季語

「花影」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

「花影」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「花影」という季語の意味をご存知でしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「花影」。

今回は改めて「花影」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「花影」を使った俳句もご紹介いたします。

「花影」の意味と読み方

「花影」とは、咲いた花が夜の月明かりで道端に影を落とす様子、またはその花の影を指す言葉です。

読み方は「かえい」ですが「はなかげ」と読むのも間違いではありません。

昼間の太陽の下で咲く花々はもちろん春ならではの美しい情景を作り出します。

しかし夜の月明かりの下ではしっとりとした雰囲気となり、花本体だけではなくその影すらも美しく感じる事が出来る、という意味が込められた季語なんですよ。

この「花」は「桜」だけを指しているのではないと言われています。

「桜」は目で見た美しい姿が主となりますが、「花」は心に映るしとやかな姿が主となるとされているんですよ。

同じ花を表す言葉ではありますが、ニュアンスの違いによって使い分け、その時々の情景の違いを表現する、感受性と表現力の高い日本ならではの言葉だと言えるのではないでしょうか。

「花影」はいつの季語?

「花影」は俳句を作る上で「春」の季語として使われています。

ただし春ならいつでも使えるという訳ではなく、春を「初春」「仲春」「晩春」の3つに分けた中の「晩春」、つまり春の終わりごろに使うことの出来る季語なんですよ。

「花」という季語の子季語として使われている言葉です。

春らしさの中に儚さと幻想的な雰囲気を持つ美しい季語ですよね。

「花影」を使った俳句

花陰にささやき合へる御苑かな
(はなかげに ささやきあえる ごえんかな)
宮倉浅子

まぼろしのごとき花影水にあり
(まぼろしの ごときかえい みずにあり)
三枝かずを

咲くほどに花影淡くなりゆくか
(さくほどに かえいあわく なりゆくか)
横尾桂子

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

error: Content is protected !!