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2000年代前半に2年間、ドイツに海外赴任していました。
日系の製造業のマーケティング兼開発サポート担当です。
当時、入社5年目でまだまだ若手の範囲でしたが、なんとか主任級に昇格させていただいたので、トレーニー扱いではなく正式な海外駐在員として赴任しました。
今回はドイツに海外赴任後、日本に本帰国したくなくてメンタル不調をおこした体験談をお話したいと思います。
ドイツへの海外赴任が決まってガッツポーズ!
私が所属していた企業の海外拠点はハンブルグにありました。
基本的にはそこでの駐在です。
そこには、マーケティング、営業、サービスサポートの現地メンバーがおり、彼らと日本の事業部との窓口が私の主な任務でした。
私の事業部からはアメリカへ駐在するか、ドイツに駐在するかの2択でした。
アメリカでの労働はかなり過酷と聞いておりましたので、ハンブルグ行きの声がかかった時は飛び上がるほどうれしかったと記憶しています。
次にハンブルグでの暮らしについてご紹介、と行きたいところですが、ハンブルグはドイツの有名な都市ですので、少し変わった場所としてブレーメンを紹介いたします。
ドイツに赴任したらブレーメンもおすすめ
ブレーメンには、私の企業の製品の販売と、製品と共に使用するソフトウェアを開発する協力会社がありました。
お客さんのような開発下請けのような存在です。
その協力会社は私の事業部の仕事しかしておりませんでしたので、その協力会社を訪問するのは私くらいです。
ブレーメンに行くと日本人は私だけ、という完全アウェイの状況でした。
接待の意味もあったのかもしれませんが、土日に個人的に様々な観光場所へ連れて行ってもらいました。
特に印象深かったのが、ブレーメンの街並みです。
ブレーメンの街並みについて3点紹介いたしますと、一点目は、古い街並みであることです。
レンガ造りの家々が並び、狭い路地も石畳となっており、まるで中世時代を思わせる雰囲気でした。
それもそのはず、古い家だと、西暦1500年より前に建てられたものだったのです。
なぜ建てられた時期がわかったのかですが、その建物に表札のように数字が掲げてあったのです。
1492という数字が番地のように玄関ドアの上に掲げられていました。
何の数字か不思議に思っていたところ、付き添ってくれた現地の会社の人が建てられた年であると教えてくれたのです。
2点目については、やはりドイツ、地ビールレストランが多い、ということです。
中世を思わせる建物の中に地ビールレストランがあり、雰囲気は最高です。
ビールが安くておいしい、というのもハンブルグ駐在を決めた理由の一つでもあります。
最後に、移動しやすい暮らしができるということです。
NY等の大都市以外ではアメリカですと車での移動が必須となります。
しかし、ブレーメンはそこまで大きな都市ではなく、車の代わりにトラムという路面電車が便利に使えます。
最初は乗り方がわかりませんでしたが、1日で慣れました。
トラムを使ってホテルから協力会社へ行き、夕方に協力会社から地ビールレストランまでトラムで向かう、というホテル暮らしをしておりました。
車で移動ですと飲めませんし、便利なトラムと多数の地ビールレストランの組み合わせは酒好きの私にとって最高の組み合わせです。
まるで観光のような楽しい駐在生活を送ってましたが、帰任の時はやってきます。
帰任後の配属先が原因でメンタル不調に
環境や生活の変化が直接メンタル不調のきっかけになったわけではなく、帰任後の配属先が問題でした。
もともとの事業部に戻れない雰囲気となり、会社の中でもワーストと言われるような部署への配属の内示をもらってしまったのです。
それを知ってからは、帰りたくない思いがいっぱいで、この場で退職してヨーロッパの他の日系企業に転職しようかといろいろと悩んでしまい、メンタル不調になりました。
最終的には、日本に帰ってきてから転職することとなりました。
これから海外赴任する方へ
最後に、これから海外赴任する方へのメッセージです。
アドバイスできるほどのものではありませんが、何を赴任に求めるかによって赴任地を選ぶのがいいと思います。
アメリカの赴任は過酷ですが、世界で最先端のマーケット動向がつかめますし、ビジネスのスピードも速いです。
大きなキャリアアップにつながると思います。
一方、私のようにキャリアアップ目的よりも、ちょっと観光程度の目的であれば、夕方5時にはみんなオフィスから帰るような風土のヨーロッパはおすすめです。
場所優先ではなく、ご自身の目的に合った赴任地をお選びになると、現地でメンタル的に健康に過ごすことができると思います。