言葉の意味と使い方

「回顧」と「懐古」の違いは?意味と使い分け方を解説!【類義語・例文】

「回顧」と「懐古」の違いは?意味と使い分け方を解説!【類義語・例文】

「平成の時代をかいこする」

「この町の歴史をかいこする」

「W杯での日本代表の戦いをかいこする」

突然ですが、これらの文章の中の「かいこ」、どのような漢字を当てはめるかわかりますか?

どれも同じように「昔を思い出す」みたいな意味で使われている「かいこ」ですが、「回顧」と「懐古」があります。

音も同じで意味も似ている「回顧」と「懐古」、混同してしまわないように、この機会に違いを確認しておきましょう。

今回は、「回顧」と「懐古」の違いは?意味と使い分け方を解説!【類義語・例文】についてご説明いたします!

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「回顧」と「懐古」の違いは?

「回顧」と「懐古」の違いは、簡単にまとめると

  • 「回顧」は「過去を振り返ること」
  • 「懐古」は「過去を懐かしく思うこと」

となります。

それぞれの意味と使い分け方を詳しく調べてみました。

「回顧」の意味

「回顧」は「過ぎ去った出来事をあれこれ思い返すこと」という意味です。

「かいこ」と読みます。

過去を振り返って、どのようなことがあったかと思い返す時に使う言葉です。

感情にとらわれず、客観的に過去を思い返すとき「回顧する」と言います。

また、美術作家などの生涯における作品や活動をまとめた展覧会を「回顧展」、過去の思い出などをまとめた書物を「回顧録」などとも言います。

例文で使いかたを確認しましょう。

【例文】

  1. 往時を回顧する。
  2. 平成回顧のテレビ番組が多く放送されている。
  3. あの作家の回顧展が行われる。
  4. 彼は秋に回顧録を刊行する予定だ。

「懐古」の意味

「懐古」は「昔のことを懐かしく思い出すこと」という意味です。

「かいこ」と読みます。

「懐かしい」という字が入っているだけに、意味がわかりやすいのではないでしょうか。

その字の通り、昔のことを懐かしんだり、「あのころは良かったなあ」などとプラスの感情でもって思い返すようなときに使う言葉です。

古いものを好んだり、昔流行ったようなものをあえて今用いるような趣味のことを「懐古趣味」と言います。

「レトロ」と言った方がわかりやすいかもしれませんが、ファッションや車、建築などなど様々な分野で「懐古趣味」がありますよね。

こちらも例文で使い方を確認しましょう。

【例文】

  1. この町の歴史を懐古する。
  2. 懐古の情に浸る。
  3. この車は見た目は懐古的だが、性能は現代的だ。
  4. 主人の好みらしく、店内には懐古趣味的な品が多い。

「回顧」と「懐古」の使い分け方

「回顧」と「懐古」の違いはおわかりいただけたでしょうか。

「回顧」は昔のことを思い返すことという意味です。

客観的に昔のことを振り返るということを表します。

それに対して「懐古」は「懐かしむ」という意味合いがある言葉です。

昔のことを懐かしいなあ、あのころはよかったなあという具合に、自分の感情を入れて思い返すということです。

ちなみに、あの頃はひどかった、苦しかったなあという風に、ネガティブな感情で思い出すことは「懐古」とは言いません。

あくまでも「懐かしい」という風に感じて思い返すことを指します。

同じように「かいこする」と言っても、「回顧する」の場合は過去のことを思い返すこと、「懐古する」であれば過去のことを懐かしく思うことになるわけです。

例文で使い分け方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 学生時代を回顧する。(学生時代のことを思い返す)
  2. 学生時代を懐古する。(学生時代のことを懐かしく思う)

「回顧」の類義語と対義語

「回顧」の類義語と対義語には次のようなものがあります。

【類義語】

  • 追憶(過去のことを思い出してしのぶこと)
  • 回想(過ぎ去ったことを思い巡らすこと)
  • 振り返る(過去の物事を顧みること)
  • 思い返す(過ぎ去ったことを再び考える)
  • 顧みる(過ぎ去ったことを考える)

【対義語】

  • 予想(物事の成り行きや結果について前もって見当をつけること)
  • 展望(社会の動き、人の行く末などを見渡すこと)

「懐古」の類義語と対義語

「懐古」の類義語には次のようなものがあります。

【類義語】

  • 懐かしさ(昔のことが思い出されて心がひかれる気持ち)
  • 懐旧(昔のことを懐かしく思い出すこと)
  • 郷愁(故郷を懐かしく思う気持ち。過去のものや遠い昔などにひかれる気持ち)
  • ノスタルジア(故郷を懐かしく思う気持ち。過ぎ去った時代を懐かしむ気持ち)

【対義語】

「懐古」の対義語は特にありません。

たとえば「懐古的」の対義語であれば

  • 未来的(未来を想起させるような)
  • 今風(当世風。このごろの流行)
  • 現代的(今の時代のものとしての新しさがあるさま)
  • コンテンポラリー(現代の。今日的な)

などになります。

まとめ

「回顧」と「懐古」は、似ているけれどはっきりと意味の違いのある言葉でしたね。

それぞれの意味を理解しておけば、「かいこする」などと耳で聞いてもどちらの「かいこ」なのかわかりますし、相手の言いたいことがよりわかりやすくなりますね。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
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三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。