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「柿日和」という季語をご存じでしょうか。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「柿日和」について解説していきます。
「柿日和」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「柿日和」を使った俳句もご紹介いたします。
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>>季語「紅葉狩」の意味や語源とは?時期はいつ?俳句も紹介
「柿日和」の意味と読み方
「柿日和」とは、柿が実る時期に見られる澄み渡る青空を指す言葉です。
読み方は「あきびより」です。
秋ならではの澄み渡る高い青空が印象的な晴れの日であり、木に実る柿もくっきりと見える日を指しています。
紅葉と共に映える柿の色合いがまさに「秋」という情景を作り出しているのが想像できる、抒情的てとても美しい言葉ですね。
「柿日和」はいつの季語?
「柿日和」は俳句を作るうえで「秋」の季語となっています。
秋全般の季語ではなく、秋終盤である「晩秋」の季語です。
「柿」という晩秋の季語の子季語として「柿日和」があり、同じ子季語には「渋柿」や「見不知柿」「樽柿」など柿にまつわる言葉が数多くあります。
「柿の日」はあるの?
毎年10月26日が「柿の日」として制定されています。
これは明治時代の初め頃に「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」という句を正岡子規が詠んだ事に由来します。
正岡子規がこの有名な句を詠んだ日付が10月26日だったと言われており、「柿」という季語が使われているので「柿の日」となりました。
正岡子規の好物も柿だったと言われており、柿の旬の時期でもあるので、ぜひ柿の日には俳句に思いを馳せながら柿を食べてみてはいかがでしょうか。
「柿日和」を使った俳句
峡なべて屋根は柿色柿日和
(きょうなべて やねはかきいろ かきびより)
山中宏子
今生を歩く里山柿日和
(こんじょうを あるくさとやま かきびより)
勝見玲子
板塀に葉影ひしめく柿日和
(いたべいに はかげひしめく かきびより)
町田洋子
保育士の声よく通る柿日和
(ほいくしの こえよくとおる かきびより)
荒井千佐代
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。