似ている言葉

「確執」の意味とは?「軋轢」「固執」との違いを解説!【例文つき】

「確執」は「確執が生じる」「確執が残る」などと使う言葉で、険悪な状態を表す言葉です。

ビジネスシーンでも、またニュースでもよく聞く言葉ですが、少し難しい印象ですね。

詳しい意味や、似たような言葉の「軋轢」や「固執」との使い方の違いも知っておきましょう。

今回は、「確執」の意味とは?「軋轢」「固執」との違いを解説!【例文つき】についてご説明いたします!

【スポンサーリンク】

「確執」の意味

「確執」は「自分の意見を強く主張してゆずらないこと。またそのために生じる不和」という意味です。

「かくしつ」と読みます。

「かくしゅう」と読みますが、「かくしつ」の方が一般的なので、こちらを覚えておくとよいでしょう。

「確」は「確かめる」という字ですね。

「かたく決める」という意味があり、「確信」などの熟語もあります。

「執」は「執念」や「執事」などの熟語でもよく見かける字です。

「とりついて離れない」という意味があります。

「執念」は自分の意見をかたく決めてしまって動かない、という意味になります。

それぞれが自分の意見を強く主張し、それによって争いが起こるようなことを指す言葉です。

「確執」の使い方

「確執」は互いに自分の意見を強く主張してゆずらない、そこから不和が生じることを言う言葉です。

元々は「互いが自分の意見を強く主張する」という意味でしたが、今では「それによって不和が生じる、争いが起こる」という意味で使われることがほとんどです。

人と人だけでなく、会社同士や国同士などのあいだで争いが起こるような時にも使います。

「確執がある」「確執が生じる」などの言い回しで使います。

例文で使い方を確認しましょう。

【例文】

  1. 彼は両親との確執に悩んでいる。
  2. あのグループはメンバー間の確執が露呈して人気が落ちた。
  3. 今回の件を機に、彼女との間に確執が生じた。
  4. 両国の間には依然として確執が残っている。
  5. この件によって両社の確執はさらに深まった。

「軋轢」「固執」との違いは?

「確執」に似た言葉に「軋轢」「固執」があります。

字の雰囲気や、なんとなく仲が悪そうな意味などが似ているため、混同されがちな言葉です。

「確執」と「軋轢」「固執」の違いは、

  • 「確執」は「お互いの意見の対立による不和」
  • 「軋轢」は「仲が悪くなること」
  • 「固執」は「自分の意見や態度を全く変えないこと」

となります。

「軋轢」との違い

「軋轢」は「仲が悪くなること」と言う意味です。

「あつれき」と読みます。

これも人と人、または国と国や会社同士などについて、「対立する、不和が生じる」と言う意味で使う言葉です。

仲が悪くなると言う点では「確執」と同じですね。

ですが、「確執」は「自分の意見を主張してゆずらないことによって起こる不和」であり、それに対して「軋轢」は「仲が悪くなること、不和全般」を指します。

特に「自分の意見を主張して」という意味はないわけです。

もちろんお互いが自分の意見を主張するために「軋轢」が生じるということもありますが、「軋轢」はそれだけでなく、原因を問わず不和全般を指します。

【例文】

  1. 彼は自己中心的な性格で、他のメンバーとの間に軋轢が生じている。
  2. 彼女の発言が車内に軋轢を生んだ。
  3. 両国間の軋轢は深刻なものだ。

「固執」との違い

「固執」は「自分の意見や態度を全く変えない」という意味です。

「こしつ」と読みます。

「こしゅう」とも読みますが、「こしつ」の方が多く用いられる読み方です。

「確執」はお互いが自分の意見を全く変えないことによって、対立や不和が生じるという意味でしたね。

それに対し、「固執」は自分の意見や態度を強固にして全然変えないということを表します。

つまり、「固執」は意見の違いによる「不和」という意味はなく、意見などを「変えない」ということを指す言葉なのです。

自分の考えなどに「固執」したせいで「確執」や「軋轢」が生じると言うことはあるかもしれませんが、「固執」そのものは仲が悪くなったり争いが起きたりすることを指す言葉ではありません。

「確執」は対立が生まれるという悪い状況を表す言葉ですが、「固執」は必ずしも悪いことではなく、いい意味で使うこともあります。

【例文】

  1. 彼は伝統的な材料に固執したおかげで、職人として名を成した。
  2. 彼女は自分の考えに固執していて、他人の意見を聞こうとしない。
  3. 自説に固執していては研究者としての成長が望めない。

「確執」の類義語

「確執」の類義語には次のようなものがあります。

  • 対立(二つのものが互いに張り合うこと)
  • 鼎立(三者が互いに対立していること)
  • 不和(仲が悪いこと。仲たがい)
  • 反目(仲が悪くにらみ合うこと)
  • 摩擦(すれあうこと。人々の間で意見が対立して起こる不和・紛争)
  • 食い違い(一致しないこと)

他にも「仲が悪い」「対立する」という意味合いの言葉はたくさんありますので、状況に応じて使い分けてみましょう。

「確執」の対義語

「確執」の対義語には次のようなものがあります。

  • 円満(満ち足りていて不満や争いのないこと)

揉め事がなく穏やかな状態を表す言葉です。

「円満な関係」「夫婦円満」などと使います。

まとめ

「確執」は意見が対立して不和が生まれるという、よくない状況を表す言葉でしたね。

仕事をしていく上で、あまり人と「確執」はない方がいいと思いますが、状況により「確執」が生じてしまうこともあるでしょう。

また、会社同士、国同士の「確執」についてなど、ニュースでもよく出てくる言葉なので、ぜひこの機会にしっかり覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。