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季語

「寒明け」の意味とは?いつの季語?俳句や春の兆しを表す類語も紹介

「寒明け」の意味とは?いつの季語?俳句や春の兆しを表す類語も紹介

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日本は屈指の雪国と言われていますが、雪や雪解けを表現する言葉の1つに「寒明け」というものがあります。

あまり聞きなじみがない言葉なので聞いたことが無いという人も多いのではないでしょうか。

今回は改めて「寒明け」について基本的な意味もちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「寒明け」を使った俳句や春を表現する類語もご紹介いたします。

「寒明け」の意味と読み方

「寒明け」とは、暦の上で立春を迎え春になる事を指す言葉です。

2024年は2月4日の日曜日が立春となります。

日本の季節を表現するものとして「二十四節気」というものがありますが、この二十四節気において「1年で1番寒い」と言われる「大寒」の後に立春が来るので、一番厳しい寒さとなる時期が終わる、という意味があるんですよ。

読み方は「かんあけ」で、「さむあけ」ではありません。

「寒明け」はいつの季語?

「寒明け」は俳句を作るうえで「初春」の季語として使われています。

夜明けが「夜が明ける」という意味を持つのと同様、長く厳しい寒さが終わりを告げた事への喜びを感じる事が出来ますね。

「寒明け」を使った俳句

いくたびか喪服着し寒明けにけり
(いくたびか もふくきしかん あけにけり)
宮下翠舟

おしゃべりのあみだかぶりに寒明くる
(おしゃべりの あみだかぶりに かんあくる)
松澤 昭

けふ寒の明けるといふに餅をつく
(けふかんの あけるというに もちをつく)
高浜虚子

春の兆しを表現する類語

「寒明け」はまさにこれから暖かくなる春を予感させる言葉ですが、日本には他にも春の兆しを表現する言葉が存在します。

それが「春隣」という言葉で「はるとなり」と読みます。

春がすぐ隣まで来ているという事を如実に表現した言葉であり、周辺に漂う春の兆しをしっかりと感じることの出来るとても美しい言葉ですよね。

桜の蕾が膨らみ始め、雪解けも進む中でふと気づくと隣に春の気配を感じる事が出来る。

そんな小説に出てくるようなワンシーンを表現しているのがこの「春隣」という言葉なんですよ。

まとめ

美しい表現方法が多い「寒さ」や「寒さの終わり」ですが、豪雪地帯が多い日本ならではの言葉も数多く残っています。

厳しい冬を乗り越えて春となった喜びと、未だ冬のように残る寒さに対する気持ちが混ざりどこか複雑にも見える美しい表現になっているのではないでしょうか。

俳句の季語としても使われており、古くから愛されている言葉で冬と春がせめぎあうこの瞬間しか感じることの出来ない寒さを楽しむのも一つの楽しみ方ですね。

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