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「干渉」は、さまざまな場面で使われている言葉です。
親が子に「干渉」するとか、ある国が他国に「干渉」する、また部品が「干渉」するとか電波が「干渉」する、などという使い方もあります。
この色々な場面で使われる「干渉」の意味や使い方を確認しましょう。
今回は、「干渉」の意味と使い方!部品がぶつかる時にも使う?「緩衝」との違いは?についてご説明いたします!
「干渉」の意味
「干渉」は「他人のことに立ち入って自分の意思に従わせようとすること」という意味です。
「かんしょう」と読みます。
「干」は「干す」ですが、その他にも「関わる」という意味もあります。
「渉」は「わたる」「広く見聞する」「かかわる」といった意味があります。
国際法では「一国が他国の内政や外交に介入すること」という意味で用いられます。
物理学では「複数の波の重ね合わせによって新しい波形ができること」という意味で用いられます。
このような専門用語としての意味もありますが、一般的には「干渉」は他人のことに立ち入って口出しをしたり、自分の考えを押し付けようとしたりすることという意味で使います。
「干渉」の使い方
「干渉」は、「干渉する」などの使い方で、他人のことに立ち入って自分の意思に従わせようとすることを指して使います。
1人の人が、他の人のことに口出しをするという時にも使います。
また、団体や国に対して立ち入って口出ししたり行動制限などをしようとすることも指して使うことができます。
「過干渉」という言葉もよく使われますが、これは「ある対象に対し、必要以上に干渉すること」という意味で、干渉しすぎるというよくない意味で使われます。
「内政干渉」は「他国の政治や外交に介入してその国の主権を束縛・侵害すること」という意味です。
- 「過干渉」=「ある対象に対し、必要以上に干渉すること」
- 「内政干渉」=「他国の政治や外交に介入してその国の主権を束縛・侵害すること」
部品がぶつかる時にも使う?
「干渉」は、部品がぶつかる時にも使います。
部品の「干渉」とは、「複数の部品を取り付ける際に、相互でぶつかってしまうこと」という意味です。
設計ミスなどで、組み立てようとすると部品同士がぶつかってしまってうまくいかなかったり、部品同士が擦れてしまったりすることを言います。
建築や工業、自動車関係の業界用語のようなものなので、辞書には載っていない用法ですが、
「模様替えをしたらドアと本棚が干渉してしまった」などと一般的にもよく使われているので、この使い方も覚えておくとよいでしょう。
「干渉」の例文
- 他人の生活に干渉する。
- 親による過干渉は子供に悪影響を与えるだろう。
- お互いの生活に干渉しすぎず適度な距離を保つ。
- ○○国の行動は、××国への内政干渉だとして問題となっている。
- ワイヤレスイヤホンは便利だが電波干渉を起こしやすい。
「緩衝」との違いは?
同じ「かんしょう」に、「緩衝」という言葉があります。
混同しやすい「干渉」と「緩衝」ですが、違いは次のようになります。
- 「干渉」は「他人のことに立ち入って従わせようとすること」
- 「緩衝」は「対立するものの間に立って衝突や不和を和らげること」
おなじ「かんしょう」ですが、「干渉」の方は(正しいかどうかは関係なく)自分の意思に従わせようと口出しや手出しをするということです。
「緩衝」は間に入って和らげることなので意味はかなり違いますね。
「緩衝」は「衝撃をやわらげる」という意味で、段ボールなどに入れる「緩衝材」という言葉もありますね。
- 口出しして従わせようとするのが「干渉」
- 対立をやわらげようとするのが「緩衝」
という違いです。
「干渉」の類義語
「干渉」の類義語には次のようなものがあります。
- 口出し(他人の話に割り込むこと)
- 手出し(物事に手を出すこと。物事に関係すること)
- お節介(出しゃばって世話を焼くこと)
- ちょっかい(横合いから余計な手出しや干渉をすること)
- 僭越(自分の地位や立場を超えて出過ぎたことをすること)
- 介入(事件・問題などに割り込むこと)
- 妨害(邪魔すること)
- 邪魔(妨げること)
「干渉」の対義語
「干渉」の対義語には次のようなものがあります。
まとめ
「干渉」は「他人のことに立ち入って自分の意思に従わせようとすること」という意味です。
人の生活に干渉する、他国の政治などに干渉するといった風に使います。
「緩衝」は緩衝材のように、対立するものの間に立ってやわらげるということなので、同じ「かんしょう」ですが意味は違います。
「干渉」が自動車部品などがぶつかり合うことを指しても使われるので、むしろ反対の意味に近いこともありますね。
ぜひどちらも覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!