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ビジネスシーンでよく見聞きする言葉の一つが「可視化」です。
ビジネスの現場で、またビジネス書などでもよく見かけますよね。
ビジネスにおいても色々とメリットのあるもののようですから、「可視化」とはどういうことかぜひ確認しておきましょう。
似た言葉に「見える化」もあり、意味の違いも知っておきたいところです。
今回は、「可視化」の意味とビジネスでの使い方!「見える化」との違いは?|例文についてご説明いたします!
「可視化」の意味
「可視化」は「目に見えない内容を見えるものにすること」という意味です。
「かしか」と読みます。
「可視」は「視る」ことが「可能」という字を書きますが、その通りの意味で「肉眼で見えること」という意味の言葉です。
「可視光線」(人間が肉眼で感じることができる光線)などの言葉でもよく使いますね。
「化」は「~になる」という意味をあらわす接尾辞です。
「可視化」は文字の意味からも、「見えることができるようにする」となります。
「可視化」は、目に見えないものを見える状態に整えて、とらえやすくするという意味の言葉です。
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「可視化」のビジネスでの使い方
「可視化」は目に見えないものを見えるようにするということです。
そして、ビジネスシーンで非常によく用いられる言葉です。
ビジネスシーンにおける「可視化」とは、どのような業務がどのような流れで行われているのか、売上や勤務状況などがどうなっているのか、といった仕事上の目に見えないことをグラフや図表などを用いて目で見てわかるようにするという意味で使われます。
- 業務の流れをフローチャートで表す
- 営業マンの売り上げを棒グラフで表す
- 従業員の勤務時間をグラフで表す
- 顧客の満足度をグラフで表す
などなど、色々な「可視化」がビジネスシーンにおいて用いられています。
ビジネスシーンにおける「可視化」の目的は、経営計画、業務改善、売上アップ、社員のモチベーションアップなどといったことになるでしょう。
「見える化」との違いは?
「可視化」はよく「見える化」と混同されたり、同じように使われたりします。
「可視化」と「見える化」はどちらも見えないものが見えるようになるという点で同じです。
しかし、その違いは次のようになります。
- 「可視化」は「見たい人が見られるようにすること」
- 「見える化」は「いつでも見える状態にすること」
「見える化」は自分の意志とは関係なく、勝手に目に入ってくるようにするということです。
「可視化」はその情報を見たい人のためにグラフや図にするなどしてわかりやすく整えることですが、「見える化」は見たいかどうかに関わらず全員に情報が届く、そしてそれによって業務などの改善の効果を呼び起こそうとするものです。
「見える化」は、トヨタ自動車が発祥です。
トヨタの岡本渉氏が1998年に発表した論文の中で使われたのが初めと言われています。
トヨタの生産ラインでは、異常が発生した際に「アンドン」と呼ばれるランプが点灯するようになっていました。
そのランプの色によってどのような異常が発生しているのか瞬時にみんなにわかるようにしていたのです。
このことが、生産現場における「見える化」の始まりとなりました。
やがて、生産現場に限らずさまざまなビジネスの場でこのような手法がとられるようになり、「見える化」はいまのような使い方をする言葉となりました。
「可視化」の例文
- 全社員の勤務時間をグラフにまとめて可視化した。
- 営業部員の成績を棒グラフで可視化する。
- 家計の内訳を可視化したところ、娯楽費を使い過ぎていると感じた。
- 各人の業務を可視化し、無駄なところを削り負担の大きいところを分担するなどして改善する。
「可視化」の類義語
「可視化」の類義語には次のようなものがあります。
- 見える化(仕事などにおいて問題を常に見えるようにすること)
- 視覚化(目に見えない抽象的なことを見てわかるようにすること)
- ビジュアライズ(見えない抽象的なものを見えるようにする)
「可視化」の対義語
「可視化」の対義語には次のようなものがあります。
- 不可視化(肉眼で見ることができないようにすること)
まとめ
「可視化」は「目に見えない内容を見えるものにすること」という意味です。
見えないものを見えるように、ということで、ビジネスシーンにおいては業務の流れをフローチャートや図で表すとか、売上や勤務時間など色々なデータをグラフなどで表すという意味で使われる言葉です。
トヨタで有名になった「見える化」と似ていますが、「見える化」は誰の目にも自然と見えるようにするのに対し、「可視化」の方は見たい人が見ることができるようにするという意味です。
「可視化」は目に見えずわかりにくかったデータなどを、図やグラフなど目に見える形に整理してわかりやすくするということで、ビジネスの上でも業務改善や経営判断、社員のモチベーションアップなどいろいろな場面で役立っています。
最後までお読みくださりありがとうございました!