「割愛」の意味と語源は?「 省略」との違いや使い分け方!

プレゼンなど発表の場でよく聞く言葉に「割愛」があります。

この「割愛」という言葉、「愛を割く」と書くので、ちょっと不思議な言葉ですよね。

「割愛」の語源って何なんでしょうか?

また、「割愛」と同じように使われる言葉に「省略」があります。

しかし、この「割愛」と「省略」の違いをしっかり理解して使い分けていますか?

意外と同じ意味と思っている人も多いのではないでしょうか?

という事で、今回は「割愛」の意味と語源は?「省略」との違いや使い分け方について説明致します!

【スポンサーリンク】

「割愛」の意味

「割愛」は「かつあい」と読みます。

「割愛」を「省く」という意味で、「省略」とほとんど同じように使っている人も多いと思います。

しかし、「割愛」というのは、単に不要な部分をカットするという意味ではありません。

「割愛」は、その「愛」という字が表しているように、「必要だけれど惜しんでカットする」という意味です。

つまり、「この部分は重要ではないので、割愛させていただきます。」

という使い方は正しい使い方ではないのです。

結構、間違って使っている人も多いのではないでしょうか?

「割愛」の語源

実はこの「割愛」という言葉は仏教用語なんです。

主に、出家する際の事を言ったそうです。

出家とは、愛する家族や故郷から旅立つという事を意味し、並々ならぬ覚悟が必要でした。

その愛する者から引き裂かれる思いを「愛を割く」つまり、「割愛」と表現し、気持ちを断ち切る意味として使われるようになりました。

また、その他にも蚕の交配を人為的に中断させる事を「割愛」と言った事から、これが語源という説もあります。

どちらにしても、惜しみつつ切らざるを得ない気持ちが込められている言葉なんですね!

【例文】

  1. 本来は説明させていただきたいのですが、時間の関係上、割愛させていただきます。
  2. 大切な部分ではありますが、次のページは割愛します。
  3. ページの都合上、説明は割愛させていただきます。
  4. 出し物をご用意していただいていたのですが、時間の関係上、誠に残念ではございますが割愛させていただきます。

【類語】

  • 省く
  • 端折る
  • 飛ばす
  • 省略する
  • カットする

「省略」との違いと使い分け方

「割愛」によく似た言葉で「省略」がありますよね。

それでは、「割愛」と「省略」の違いとは何でしょうか?

「省略」の意味を調べてみると、「簡単にするために一部を取り除くこと」と出てきます。

「省略」には、「割愛」のように省くことを惜しむ気持ちは入っていません。

ですから、単純に説明を分かりやすくする為に不必要な部分を省くことなどを「省略」と言います。

「割愛」は前述したように、大切だけれども、仕方なく省くという気持ちが含まれているので、この点が大きな違いと言って良いでしょう。

結婚式の司会者が、祝電を紹介する際に「その他、多数の皆様よりご祝電を頂戴しておりますが、お時間の都合上割愛させていただきます。」と言うのを聞いたことがあると思います。

これは、「本当は全部紹介したいのです。けれども時間の関係上、仕方がないのでご了承ください。」という意味が含まれていますよね。

けれど、ここでもし「お時間の都合上、省略させていただきます。」と言ってしまった場合、どうなるでしょうか?

意図は無かったとしても、「時間が無いから省いて当たり前だよね。」という、とても失礼な言葉に聞こえてしまうのです。

似ているようで似ていない「割愛」と「省略」の意味。

使い方には注意しましょう!

【例文】

  1. この説明は内容が重複するため省略させていただきます。
  2. 使用方法についてはすでに述べているので省略する。
  3. この部分は重要ではないので、省略します。

まとめ

いかがでしたか?

「割愛」の語源は仏教用語や養蚕用語から来てたなんて、ちょっと不思議ですね。

でも語源が分かると、意味も分かりやすくなりますね。

「省略」との違いもはっきりしてきたと思います。

プレゼンや、発表の際に間違えて使わないように気を付けましょう!

宜しければ参考にしてみてください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

合わせて読みたい記事



仕事ですぐ使える語彙力

【ベストセラー1位】

アマゾン語彙力本のなかで一番売れている本。
敬語でなんて返したらいいかの受け答えが書いているだけでなく、他の言い換え表現もいくつか載っているので読むだけでかなり語彙力アップが期待できます。30万部突破も納得の内容。

敬語の意味がしっかりと書かれていて、プラスワンの豆知識や類義語などもあるのでちゃんと理解して言葉を選べるようになります。
挨拶、メールなどビジネスシーンを網羅しているので、お得感のある一冊。

前作の「大人の語彙力が使える順できちんと身につく本」の続編で、よくある場面順になんと表現したらいいかがイラスト入りで解説されているので、前作よりさらに読みやすさがアップ。
「こんなとき、なんて言うんだっけ?」という時は、場面を探して辞書のように使える一冊。

大人の対応は「返し」が違う

職場、友人など、人間関係における40の悩みを、大人の対応力で解決。
もう、むやみに悩まない、傷つかない、腹も立たない。嫌味さえもサラリとかわす。
大人の対応ができれば、あなた自身がもっと楽になる。

この記事が役にたったらシェア!