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迷信の1つに「風邪は人にうつすと治る」というものがあります。
実際にそのように感じる体験をした人も居るかと思いますが、この説は本当なのでしょうか。
今回は迷信「風邪は人にうつすと治る」について本当なのか、という事はもちろん、その由来についてもご説明していきます。
「風邪は人にうつすと治る」とは
「風邪は人にうつすと治る」とは、日本で古くから言い伝えられている迷信の1つです。
小さな頃から言われて知っているという方も多いのではないでしょうか。
また実際に自分が風邪をひき、その後周囲の人が風邪を引き出した頃に自分は快方に向かっていて「うつしたから治った」と感じる経験をした人もいるかと思います。
「風邪は人にうつすと治る」は本当？
もちろん全く根拠のない迷信です。
風邪が治るメカニズムは体内で「インターフェロン」というウイルス増殖を抑える物質が生成され、免疫を担当する細胞達が風邪などのウイルスを退治してくれるからです。
ではなぜそのような迷信が生まれたのでしょうか。
それには上記でご説明した風邪が治るメカニズムが関係していると言われています。
「風邪は人にうつすと治る」の由来は？
なぜ風邪はうつしたことで治るように感じてしまうのでしょうか。
これはウイルスの潜伏期間が関係しています。
風邪のウイルスが体内に入り、発症するまでの潜伏期間はおよそ3日から7日と言われています。
自分が風邪をひいて、他人にそのウイルスが感染したとしてもすぐに発症するわけではなく数日期間を空けて発症するんですね。
他の人にうつしたウイルスが症状として現れる頃には、自分自身の免疫細胞や服薬により自分の風邪は治っているという、この時間差の現象が「風邪は人にうつすと治る」という迷信の由来なんですよ。
人にうつしてもうつさなくても風邪が快方に向かう日数に全く差は無いと言われていますのであくまでも迷信という事になりますね。
まとめ
人にうつすことで風邪は治らないので、風邪をひいてしまった時は周囲の人にうつさないよう安静にするのが一番です。
咳やくしゃみなどの飛沫にウイルスは含まれており、それに触れることで感染してしまう可能性があります。
また風邪の引き始めはもっとも感染力が高いと言われていますので、喉が痛いなどの違和感を感じた時には無理せずゆっくりと休養を取ることが大切です。
自分が風邪を引いたときはマスクをする、風邪を引いた人の看病をするときはマスクや手袋などの自己防衛をするといった対策も必要となりますね。