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「傾注」の意味と使い方!「注力」との違いは?【類義語・対義語】

「傾注」の意味と使い方!「注力」との違いは?【類義語・対義語】

「傾注」という言葉を知っていますか?

ビジネスシーンなどでは時々使われることがある言葉ですが、日常会話ではあまり使わないので聞いたことがないという人や、知っているが意味はわからないという人も多いかもしれません。

「傾注」は何事かに一生懸命になる時などに使われる言葉で、似た言葉として「注力」もあります。

ぜひこの機会に意味や使い方を確認しておきましょう。

今回は、「傾注」の意味と使い方!「注力」との違いは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

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「傾注」の意味

「傾注」は「精神や力を一つの事に集中すること」という意味です。

「けいちゅう」と読みます。

「傾注」は「傾ける」という字と、「注ぐ」という字を書きます。

その文字の通り、「傾けて注ぐ」ということを表します。

といっても、水やジュースをグラスに注ぐということではなく、心や精神、力といったものを一心に傾けて物事を行うという時に使われます。

後ほど出てきますが、「全力を傾注する」などという使い方をします。

「傾注」は、あることに心を集中するという意味で使う言葉です。

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「傾注」の使い方

「傾注」は、精神や力を一つのことに集中するという意味の言葉です。

「全力を傾注する」「○○に傾注する」といった使い方をします。

物事を行うのに、力や心を集中させて一生懸命やっているということを表します。

【例文】

  1. このプロジェクトに全力を傾注している。
  2. 全精力を傾注してこのイベントを成功させよう。
  3. 地域の活性化に全力を傾注していきたいと思います。
  4. 重要な任務に傾注する。
  5. この半年ほど、作品制作に傾注している。

「注力」との違いは?

「傾注」は物事に心を集中して取り組む時に使う言葉でしたね。

似た言葉に「注力」があり、こちらも物事に一生懸命になる時などに使う言葉ですよね。

使う場面もにている「傾注」と「注力」ですが、この違いは

  • 「傾注」は「気持ちを一点に集中すること」
  • 「注力」は「ある物事に力を入れること」

となります。

「注力」は「ある事に力を入れること。力を尽くすこと」という意味です。

「ちゅうりょく」と読みます。

「注力」は「力」を「注ぐ」と書きますよね。

「傾注」は一つのことに集中するという意味の強い言葉です。

ですから、「傾注する」ということは、一つのことに全ての精神や力を集中させて行うということになります。

それに対し、「注力する」というのは、その物事に力を入れる意味ではありますが、かならずしも全部の力を尽くしているとは限りません。

「注力」の力の注ぎ方は人により、場合により異なるでしょう。

「全精力を集中させて」という意味は含まず、もう少し広い意味で「力を入れている」という意味合いで使うのが「注力」です。

「注力」の例文

  1. 趣味に打ち込むのもいいが、もっと仕事に注力してほしい。
  2. 彼女はNPO法人の立ち上げに注力するため会社を退職した。
  3. 弊社は太陽電池の新技術開発に注力しています。
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「傾注」の類義語

「傾注」の類義語には次のようなものがあります。

  • 専心(その事に心を集中して行うこと)
  • 専念(一つのことに心を集中すること。そのことだけに熱心になること。)
  • 集中(1か所に集めること)
  • 夢中(物事に熱中して我を忘れること)
  • 没頭(一つの事に熱中して他を顧みないこと)
  • 没入(一つのことに心を打ち込むこと)
  • 熱中(一つの物事に深く心を傾けること)

「傾注」の対義語

「傾注」の決まった対義語は特にありません。

「傾注」は精神や力を一点に集中させるということなので、「集中する」ことの反対としては

  • 散漫(まとまりのないさま。集中力に欠けるさま)
  • 漫然(とりとめのないさま。ぼんやりとして心にとめないさま)
  • 分散(物事がばらばらに分かれ散ること)

といった言葉があります。

まとめ

「傾注」は一つのことに心や力を集中させるという意味の言葉でしたね。

「注力」も、全力とは限りませんが何事かに力を入れることを指す言葉です。

「傾注」や「注力」を、仕事をしていく上でなにかと使う場面が出てくるかもしれませんね。

ぜひ違いもしっかり知って、それぞれの言葉を使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。