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突然ですが、「警鐘」という言葉、使ったことがありますか?
ビジネスシーンでもしばしば使われる言葉です。
意味がわからない、読み方がわからないという人もいるかもしれませんね。
「けいしょう」と読みます。
政治やスポーツ、芸能など、いろいろなニュースでよく使われる言葉ですから、新聞やテレビのニュース、ネットニュースの見出しなどで目にしたことがあるのではないでしょうか。
ニュース記事の見出しでは、「◯◯氏、××に警鐘」などという使われ方をしていることが多いですね。
また、口頭では「警鐘を鳴らす」「警鐘する」などと言われますよね。
本当のところ、「警鐘」はどのように使うのが正しいのでしょうか。
また、意味もきちんと確認しておきましょう。
今回は、「警鐘」の正しい意味と使い方!「警鐘を鳴らす」と「警鐘する」は?についてご説明いたします!
「警鐘」の意味
「警鐘」は「警告のために鳴らす鐘」「よくないことが起きるのを予告し、警戒を促すもの」という意味です。
「けいかね」「けいりん」「けいてき」などなど、間違って読んだり推測で読んだりしている人もいるようですが、「けいしょう」と読みますので正しく覚えておきましょう。
最初の意味は、漢字の通り「鐘」そのもののことです。
昔は火災や洪水などの災害が起こると、警戒を促すために鐘をカンカンカン!と打ち鳴らしてあたりに知らせました。
「早鐘(はやがね)」とも言います。
それが元々の意味でしたが、現代では、「警鐘」というと二番目の意味であることがほとんどです。
「警鐘」の使い方
「警鐘」は上で述べたように、警告のために鳴らす鐘そのものという意味もありますが、ほとんどの場合「警戒を促すもの」という意味で使われます。
危険が迫っていること、よくない事態になりそうなことを気づいていない人に警告する、ということですね。
火災や洪水といったすぐに命に関わるような危険というよりも、識者や有名人などが社会の状況を憂慮して警告を発する、というような文脈で使われることが多いです。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 環境破壊に警鐘を鳴らすドキュメンタリー番組。
- 語彙不足に警鐘 読解力低下について専門家が意見を述べる
- ジョンソン氏は日本の財政悪化について「問題は深刻化している」と警鐘を鳴らした。
「警鐘を鳴らす」と「警鐘する」は?
上の例文で、「警鐘を鳴らす」という表現がありましたね。
「警鐘」は、この「警鐘を鳴らす」という形で使われることが非常に多いです。
文字通りに取ると、警告するために鐘を鳴らすという意味になりますね。
そこから来て、「警鐘を鳴らす」は「事態が悪い方向へ向かおうとしている事を指摘して警戒を促す」という意味になります。
「警鐘する」は間違い!
また、「警鐘する」という表現もたまに見かけますが、これは間違いです。
「警鐘」は「警戒を促すもの」という名詞ですから、「名詞+する」では文法的におかしいということになります。
他にも「警鐘を鳴らす」という意味で「警笛を鳴らす」「警鐘を発する」などの表現を見かける事もありますが、いずれも文法的にはおかしくなくても、「警鐘を鳴らす」の代用にはなりません。
危険を予測して指摘する、警告を発する、という意味では「警鐘を鳴らす」を決まった表現として覚えておきましょう。
「警鐘を鳴らす」の類語
「警鐘を鳴らす」に似た表現には次のようなものがあります。
- 喚起する
- 注意を促す
- 警戒を促す
- 警告する
- 忠告する
- 釘を刺す
いずれも、何かについて注意するように促すという意味がある言葉です。
まとめ
「警鐘」は文字の通り、警告の鐘を鳴らす、転じて警戒するよう促すという意味の言葉でした。
案外正確な意味や読み方、使い方をわからないままなんとなく使っていた人も多いのではないでしょうか。
ビジネスシーンでも使う言葉ですし、「警鐘を鳴らす」の後には深刻な話題が続くことも多いですよね。
しっかりと意味を理解して重大に受け止め、対策をとれるようにしたいものですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!