「顕彰」と「表彰」の違いは?意味と使い分け方!【例文つき】

「顕彰」という言葉を知っていますか?

「○○顕彰」「功労を顕彰する」

このように使います。

何かをたたえて表彰するような時に使う言葉ですね。

仕事をしていく上でも、何かについて賞を受けたり、賞状を受け取ったりすることがあるかもしれません。

「表彰」という言葉は「表彰状」「表彰式」など、比較的身近な言葉ではないでしょうか。

それに対して「顕彰」は少し難しく、意味がわからないという人もいるかもしれません。

表彰式のような改まった場で使うような言葉ですから、ぜひ「顕彰」と「表彰」はどう違うのか、どのようなときに使うのかを確認しておきたいですね。

今回は、「顕彰」と「表彰」の違いは?意味と使い分け方!【例文付き】についてご説明いたします!

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「顕彰」の意味

「顕彰」は「功績や功労などを褒めたたえ世間に知らせること」という意味です。

「けんしょう」と読みます。

「顕」は「あらわれる」「明らか」などの意味がある漢字です。

「彰」も「あらわれる」「明らか」といった意味があります。

「顕彰」は同じような意味の漢字を二つ重ねた熟語ということになりますね。

ある人の功績や功労といったよいことを、人々の前で褒めたたえて明らかにして表彰して世間に周知することをあらわすわけです。

「顕彰する」「顕彰される」という形で使います。

または、「顕彰事業」「顕彰記念碑」「内閣総理大臣顕彰」「○○(偉人など)顕彰会」などの形で使われます。

【例文】

  1. 歴史学者である○○博士の顕彰会が発足した。
  2. 長年の功労を顕彰する。
  3. このような晴れがましい顕彰を受けたことは大変光栄であります。

「表彰」の意味

「表彰」は「善行や功績を称えて人々の前に明らかにし、ほめたたえること」という意味です。

「ひょうしょう」と読みます。

「表」はもちろん「表す」「表れる」という字ですね。

「彰」は「顕彰」の「彰」と同じです。

こちらも同じような意味の漢字を重ねた熟語です。

「表彰」はある人の善行や功績、優れた成績などを人々の前で明らかにし、ほめたたえるということです。

「表彰状」「表彰台」「表彰式」など、「顕彰」よりも身近に見聞きする言葉かもしれませんね。

こちらも「表彰する」「表彰される」などの形でよく使います。

【例文】

  1. オリンピックの表彰式。
  2. 永年勤続者を表彰する。
  3. 児童絵画展の入賞者が表彰された。

「顕彰」と「表彰」の違い

さて、「顕彰」も「表彰」も、どちらも人の功績などを褒め称え、世間に知らせるものであるという点は同じでした。

この二つの違いを確認しましょう。

  • 「顕彰」は長年にわたる功績などを世間に明らかにしほめたたえること
  • 「表彰」は善行や功労、優れた成績などを褒めたたえること

となります。

ほぼ同じに見えますし、確かに実際には「○○顕彰」も「○○表彰」もはっきり区別なしに用いられていることもありますので、「表彰」の一環として「顕彰」が行われていると言ってもよい状態です。

ですが、「顕彰」と「表彰」には意味や使い方の違いがあり、「表彰」の方が一般的な行為で、「顕彰」の方が重い意味合いとして用いられます。

「表彰」は、広く功績や善行を褒めたたえて表彰状や感謝状、記念品などを贈呈するという一般的、一時的な行為を指して用いられます。

それに対して、「顕彰」は、顕彰する人物の功績を表彰して、さらに後世まで伝えるという意味合いが強いです。

また、「顕彰」は故人の行いに対して使われることも多く、殉職者や物故者の遺功をたたえるという使い方をされます。

もうひとつ、「表彰」は、国や地方公共団体、公益法人や企業といったある程度知名度や社会的影響力のある団体から行われる公的なものであることが多いのに対し、「顕彰」は必ずしもそうではなく、一般市民が自主的に顕正会を作ったり顕彰碑を立てたりすることもあります。

「顕彰」と「表彰」の違いをまとめると

「顕彰」

  • その人の功績などを褒めたたえ後世まで伝えるもの。
  • 故人に対しても使う。
  • 一般市民が行う場合もあり公的なものとは限らない。

「表彰」

  • その人の功績などを褒めたたえて人々に知らしめる一般的な行為。
  • 国や公共団体、企業などが行うことが多く公的な性格を持つ。

「顕彰」と「表彰」の使い分け方

「表彰」の方が一般的、一時的な行為で、「顕彰」の方が重い意味合いで使われるということはおわかりいただけたでしょうか。

さらにざっくりとまとめると、

  • これまでの長年の功績をたたえて後世まで残しましょう、というのが「顕彰」
  • 今回の功績をたたえましょう、というのが「表彰」

ですね。

例文で使い分け方を確認しましょう。

【例文】

  1. 故人のこれまでの偉業を顕彰する。
  2. 顕彰記念碑を建立する。
  3. 文化功労者顕彰を受ける。
  4. 陸上大会で優勝し、表彰台に上った。
  5. 子供の作文コンクールの表彰式に同行する。
  6. 私が発案したプロジェクトが成功し、優秀社員表彰を受けることになった。

「顕彰する」「表彰する」の類義語

「顕彰する」「表彰する」を言い換える表現には次のようなものがあります。

  • たたえる
  • 称揚する(ほめたたえること)
  • 称賛する(ほめたたえること)
  • 賞を与える
  • 功績を称える
  • 叙する(爵位、勲等などを授けること)
  • 叙勲する(勲位、勲章を授けること)
  • 下賜する(天皇など身分の高い人が、身分の低い人に物を与えること)

ほめたたえたり、勲章などを授けたりする意味の言葉です。

場面に応じてこうした言葉も使えるでしょう。

まとめ

「顕彰」と「表彰」について、違いがお分かりいただけたでしょうか。

どちらも人の功績などをほめたたえて世間に明らかにすることを意味していましたね。

意味や使い方に違いはありますが、どちらも改まった場面で使うことが多い言葉でしょう。

ぜひしっかりとそれぞれの使い方を理解して、使い分けていきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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