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「見識がある」
「見識を持つ」
などと使う、「見識」という言葉があります。
ビジネスシーンなどでよく使われますので、意味や使い方を確認しましょう。
「見識」は「深める」とか「高める」などと言われますが、迷ってしまわないよう、どの言い回しが正しいのかも確かめておきましょう。
今回は、「見識」は深める?広める?どれが正解?意味や使い方を解説!についてご説明いたします!
「見識」の意味
「見識」は「物事を深く見通し、本質を捉える優れた判断力」のことです。
「けんしき」と読みます。
「見」は「ものの見方。考え」といった意味があります。
「識」は「知る。さとる」「知ること。考え」といった意味があります。
「見識」は、物事について見通す力があり、それにもとづいてたてた優れた考えや意見のことを言います。
本質を捉え、確かな考えを持つということですから、「見識」はいい意味の言葉ですね。
しかし同時に「見識」には「気位」「見栄」という意味もあります。
いわゆるプライド、自分を良く見せたいとか、自分の品位を保とうとする心のことですね。
「見識が高い」として、気位が高いことを表します。
主に「見識」は「物事を深く見通し本質を捉える力」という意味で使われますが、こうした使い方もあるということは覚えておくとよいでしょう。
「見識」は深める?広める?どれが正解?
「見識」を使った言い回しには次のようなものがあります。
- 見識を深める
- 見識を広める
- 見識を高める
どれも「見識」を増やすような意味で使われていて、どれが正しい使い方なのか迷ってしまいませんか?
実は、「見識」を「深める」も「広める」も、「高める」も、どれも正しい◯使い方なんです。
- 「見識を深める」は「物事の本質を見通すすぐれた判断力を深める」……より深く考えて判断する力を身につける
- 「見識を広める」は「物事の本質を見通すすぐれた判断力を広める」……多くの、幅広くの物事についてすぐれた見識を持つようになる
- 「見識を高める」は「物事の本質を見通すすぐれた判断力を高める」……その能力を高める
いずれも「見識」をアップするという意味では同じで、どれも正しい言葉です。
「深い」か「広い」か「高い」かのニュアンスの違いということですね。
「見識」の使い方
「見識」は「物事の本質を見通すすぐれた判断力」という意味で、すぐれた考えや意見を表す、いい意味で使う言葉です。
- 見識がある/ない
- 見識を備える
- 見識を持つ
- 見識が広い/狭い
- 見識が深い/浅い
- 見識が高い/低い
といった使い方で、その人が本質を見抜くような優れた判断力を持っている(持っていない)ことを表します。
いろいろな使い方を例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 彼は若いのに見識のある人物だ。
- 彼女は見識を備えた人だから、信頼して仕事を任せることができる。
- あの人は海外経験が豊富で見識の広い人だ。
- いろいろな業種の人と交流して見識を広めたい。
- 多くの本を読んで見識を深める。
- あの先生は高い見識のある方です。
- あの人は見識が狭いからあまり頼りにしないほうがいい。
「見識」の類義語
「見識」の類義語には次のようなものがあります。
- 識見(物事を正しく見分ける力)
- 一見識(人並み外れたものの見方)
- 卓識(優れた判断力や考え)
- 卓見(物事を正しく見通す優れた意見)
- 知見(物事についてよく知り、よく理解すること)
- 理解力(物事の仕組みや状況を正しく判断する能力)
- 眼識(ものの優劣や芯を見分ける能力)
- 洞察力(物事の性質や原因を見極めたり推察したりする能力)
「見識」の対義語
「見識」の対義語というのは特にありません。
「見識」が狭い、浅いなど、「見識」があまりないということを表すには
- 既成概念にとらわれた
- 先入観にとらわれた
- 固定観念にとらわれた
- 視野が狭い
- 偏狭
といった言葉や言い回しで、考えが偏っていて狭いといったことを表せるでしょう。
まとめ
「見識」は優れた判断力や確かな考えといったことを表す言葉でしたね。
人のことを「見識がある」「見識が広い」などと褒めて使うこともできますし、「見識を深めたい」などと自分を高めていきたいという意味で使うこともできます。
ビジネスシーンでも何かと使うことのある言葉ですから、ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!