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「きちにとんだ受け答え」
「きちを備えた人物」
このような「きち」という言葉があります。
知らないと一体何のことなのか、意味がわかりませんね。
漢字では「機知」と書きます。
「機知を競う」「機知に富む」などのような使い方をする言葉で、ビジネスシーンや新聞記事などでもよく使われます。
社会に出て仕事をしていく上でもぜひ知ったおきたい言葉ですので確認しておきましょう。
今回は、「機知」の意味と使い方 「機知を競う」 「機知に富む」とは?【例文つき】についてご説明いたします!
「機知」の意味
「機知」は「その場に応じてとっさに働く鋭い知恵」という意味です。
「きち」と読みます。
とっさに人の意表をつくような、意外な、かつ巧妙な新しいことを考えて応対や発言ができるような才気のことを言います。
それによって他の人を驚かせたり、笑いを生じさせたりして喜ばせるような頭の回転の速さをいい意味で言う言葉です。
「機知」の使い方
「機知」は物事に機敏に対応する才気のことをいう言葉です。
悪知恵を働かせたり、巧妙に犯罪を犯したりすることをわざと皮肉って「機知」と表現することもあるかもしれませんが、本来はとっさにアイディアを出したり面白いことを言ったりする頭の良さをいい意味で表す言葉です。
【例文】
- あの人は機知を備えた人物だ。
- 彼は機知やユーモアを交えた巧みな話術で皆を魅了した。
- 彼女は機知に欠ける。
「機知を競う」「機知に富む」とは?
「機知」は色々な使い方をします。
「機知を競う」「機知に富む」といった言い回しがされることも多いので、これらの意味も確認しておきましょう。
機知を競う
「機知を競う」は文字通り「機知」を競争するということになります。
どちらがより機知を持っているかということを争う、張り合うという意味です。
【例文】
- 推理小説の面白さは、読みながら探偵と機知を競うところにある。
- 昔の貴族は歌会で和歌を読み合い、知識の広さや機知を競った。
- 彼らは互いに機知を競い合うライバルだ。
機知に富む
「機知に富む」は「機知」がある、すぐれている、ということを表す表現です。
「富む」は「豊富である」「たくさん持っている」という意味ですね。
「機知」といえば「機知に富む」とセットで覚えておいてもよいぐらい、よく使われる言い回しです。
【例文】
- 機知に富む会話。
- 彼女は頭が良く機知に富んだ人物だ。
- 彼は答えにくい質問にも機知に富んだ答えを返した。
「機知」の類義語
「機知」の類義語には次のようなものがあります。
- 機転(その場に応じた機敏な心の働かせ方)
- 頓智(その場に応じて即座に出る知恵)
- 才覚(知恵の素早い働き)
- ウィット(気の利いた会話や文章などを生み出す才知)
- エスプリ(機敏に働く才知)
- ユーモア(上品なしゃれ。人を和ませるようなおかしみ)
臨機応変であることを強調するなら「機知」や「機転」、特に面白いことを言うなど笑わせるようなことという意味なら「ユーモア」など、いくつか覚えておいて使い分けられるとよいでしょう。
【例文】
- 彼はミスをしたが機転をきかせて拍手喝采を浴びた。
- 頓智を働かせてピンチを乗り切った。
- 彼は才覚のある人物だ。
- ウィットに富んだ会話。
- 彼女のデザインにはパリのエスプリが感じられる。
- 彼はユーモアたっぷりに話した。
「機知」の対義語
「機知」の対義語は特にありません。
「その場に応じてとっさに働くするどい知恵」が「機知」ですから、反対に「細かいところまで注意が及ばない」という意味では
- 機転が利かない
- 気が利かない
- 配慮に欠ける
などが当てはまるでしょう。
「態度や考えが一辺倒で臨機応変さがない」という意味では
- 堅物(生真面目で融通が利かないこと)
- 融通が利かない(自分の考えを曲げない。臨機応変に対応できないこと)
- 凝り固まった(一つのことだけを追い求めて他のことを顧みようとしないこと)
- 頑迷(頑固で物の道理がわからないこと)などとなるでしょう。
まとめ
「機知」はその場に応じたアイディアや気の利いた言葉をとっさに出せるような鋭い知恵のことを表す言葉でした。
社会人になると、学生時代の勉強ができるという意味の賢さとはまた違う、こういった「機知」こそが大切な頭の良さかもしれませんね。
最後までお読みくださりありがとうございました!