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「気が置けない」という言葉を使ったことがありますか?
いろいろな場面でよく耳にするこの「気が置けない」ですが、実は間違った意味で使われることがとても多い言葉なんです。
ぜひこの機会に正しい使い方を覚えておきましょう。
今回は、「気が置けない」を間違った意味で使ってない?使い方を例文つきで解説についてご説明いたします!
「気が置けない」を間違った意味で使ってない?
「気が置けない」は、間違った意味で使われることが非常に多い言葉です。
「気が置けない」の本来の意味は「相手に対して気配りや遠慮をしなくてよい」というものです。
しかし、「相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならない」という反対の意味で使っている人が多いのです。
平成27年度の文化庁による「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使っている人は42.7パーセント、本来の意味ではない意味で使っている人が47.6パーセントでした。
なお、両方の意味で使っている人や、全く別の意味で使っている人、意味がわからないという人など、いろいろな人がいますので合わせて100パーセントにはなっていません。
いずれにせよ、ここからわかるのは、「気が置けない」を正しく理解している人は半数以下、4割強でしかないということですね。
間違ったまま使っていると、文脈が全く逆の意味になってしまいますから、充分気をつけましょう。
「気が置けない」の正しい意味
「気が置けない」は「気を使う必要がなく、打ち解けて付き合える」という意味です。
「きがおけない」と読みます。
まず「気が置ける」という言葉に、「なんとなく打ち解けられない」「遠慮される」という意味があります。
「気が置ける」がこのように人に対して気が許せないという意味の言葉なので、それを否定形にした「気が置けない」は「相手に気詰まりや遠慮を感じさせない」、つまり打ち解けて遠慮のいらない間柄という時に使います。
きちんとこの正しい意味で覚えておくようにしましょう。
「気が置けない」はどうして逆の意味に間違われがちなのでしょうか。
いろいろな意見はあるようですが、
- 「気が置ける」という言葉が現在ではあまり使われなくなっているため
- 「置けない」という否定形の言葉なので、意味も否定的なのではないかと思われるため
- 「信用が置けない」などと形が似ているため混同される
といった原因が考えられます。
知らない言葉が出てきた時に、自分で意味を推測しているとこのような間違いを起こすことがありますから、きちんと調べる習慣をつけたいですね。
「気が置けない」の使い方
「気が置けない」は「相手に気配りや遠慮をする必要がない」という意味で使います。
逆に「遠慮する必要がある」という意味で使わないように気をつけましょう。
「気が置けない仲間とのんびり過ごす」であれば、「気が置けない」の意味がわからなくてもなんとなく「のんびり過ごすことができるような仲間なんだな」と通じますね。
ですが、「彼とは気が置けない間柄だ」という使い方をすると「遠慮する必要がない間柄」なのか「遠慮するような間柄」なのか迷ってしまう人もあるかもしれません。
誤解を受けないように前後の内容などで親しい間柄であることが伝わるようにすると安心ですね。
【例文】
- 彼とは気が置けない間柄だ。
- 彼女は気が置けない友人だ。
- 彼らは気が置けない仲間なので一緒にいると楽しい。
- あの人とは気が合うので、すぐに気が置けない仲になれるだろう。
- 彼は気さくで、誰からも気が置けない人だと言われている。
「気の置けない」は正しい?
「気が置けない」は「気の置けない」と使われることもあります。
どちらが正しいか心配になることもあるかもしれませんね。
ですが、「気が置けない」も「気の置けない」も同じ意味です。
- 彼は気が置けない人だ
- 彼は気の置けない人だ
どちらも正しく、同じように使えますので安心してくださいね。
「気が置けない」の類義語・言い換え表現
「気が置けない」の類義語・言い換え表現は次のようなものです。
- 気楽な(気兼ねせずにのびのびできるさま)
- 気安い(遠慮がいらず気楽である)
- 肩のこらない(遠慮せずしたいようにできる雰囲気である)
- 気の許せる(相手に対して遠慮せずにいられる)
- 信頼できる(信じて頼りにできる)
- 気心の知れた(仲が良く気安い関係であること)
- 懇意(親しく交際して仲が良い関係であること)
「気が置けない」の対義語
「気が置けない」の対義語には次のようなものがあります。
- 気が置ける(なんとなく打ち解けられない。遠慮される)
- 気兼ねする(他人の思惑などに気を使うこと)
まとめ
「気が置けない」は気を使ったり遠慮したりせずに、打ち解けて付き合えるような場合に使う言葉でした。
逆の意味で、「気を使う」「遠慮がある」「油断できない」というようなネガティブな意味で使っていたという人も多いのではないでしょうか。
身近な言葉だと思っていても、意外と間違ったまま使っていることがあるかも知れません。
気をつけたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!