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「新聞に寄稿する」
「新聞に投稿する」
どちらも文章などを書いて新聞に載せるために送るときに使う言葉ですよね。
文筆業の人や出版業界で働く人にはおなじみの「寄稿」と「投稿」ですが、普段この言葉を使う機会のない人には違いがわかりにくいのではないでしょうか。
「寄稿」と「投稿」には意味の違い、使い方の違いがあります。
正しい場面で使えるようにぜひ確認しておきましょう。
今回は、「寄稿」と「投稿」の違いは?意味と使い方を解説!【類義語・例文つき】についてご説明いたします!
「寄稿」の意味と使い方
「寄稿」は「原稿を雑誌や新聞に載せるように送ること。またその原稿」という意味です。
「きこう」と読みます。
「寄」は「寄る」という字ですが、「あずける。おくる」といった意味もあります。
「稿」は「下書き」「詩や文章の原案」という意味がある漢字で、いわゆる「原稿」のことですね。
「寄稿」は依頼されて、新聞や雑誌に原稿を書いて送ることを言います。
【例文】
- 雑誌にコラムを寄稿する。
- パリ在住の作家に、フランスの教育について寄稿してもらった。
- 専門家の先生に寄稿を依頼する。
- 感染症の専門家である○○教授のもとには、多くの新聞社から新型コロナウイルスに関する寄稿の依頼が殺到している。
「投稿」の意味と使い方
「投稿」は「雑誌や新聞などに自発的に原稿を送ること。またその原稿」という意味です。
「とうこう」と読みます。
「投」は「投げる」ですが、「おくる。いれる。与える」といった意味もあります。
「稿」はもちろん「寄稿」と同じで、原稿のことですね。
「投稿」は雑誌や新聞などに、公開してもらうために原稿を送ることを言います。
よく雑誌や新聞、ラジオ番組などにハガキを送ることを「投稿」と言いますので、身近な言葉ではないでしょうか。
また、身近な使い方の例としては、近頃ではインターネット上で文章、画像、動画などを公開することも「投稿」と言います。
【例文】
- 新聞の投稿欄に掲載される。
- 雑誌のお便りコーナーに投稿する。
- 文芸賞に初めて投稿した作品が入選した。
- SNSに投稿する際には著作権や肖像権に配慮しよう。
「寄稿」と「投稿」の違いは?
「寄稿」と「投稿」は似ていますね。
「投稿」にはインターネットに記事を投稿する、という使い方がありますが、それを除いてもどちらも「雑誌や新聞などに原稿を送る」という意味ですよね。
この「寄稿」と「投稿」の違いは、
- 「寄稿」は「依頼されて原稿を出すこと」
- 「投稿」は「自ら進んで原稿を出すこと」
となります。
ぜひ書いてください、と頼まれて原稿を書いて送ることが「寄稿」で、これをぜひ載せてください、と自分から原稿を書いて送ることが「投稿」です。
同じ原稿を送るということでも、立場が全く違いますよね。
雑誌や新聞、テレビやラジオの番組でよくお便りを募集したり、漫画や小説、俳句などの作品を送るコーナーがあったりしますよね。
そういうものに原稿や作品を送ることは「投稿」です。
「投稿」は自分のしたいときにいつでもできるわけですが、「寄稿」は依頼があっこそ使える言葉なわけです。
【例文】
- 文芸誌のフランス文学特集にコラムを寄稿する。
- 文芸誌の新人賞に投稿する。
同じ文芸誌に原稿を送っていても、「寄稿」の方は専門家としてフランス文学に関する原稿を書いてください、と依頼されてコラムを書いています。
ですが、「投稿」の方は依頼されているのではなく、自発的に送ってみようと思って原稿を書いて送っているわけです。
「寄稿」と「投稿」にはこのような違いがありますのでよく区別して使うようにしましょう。
「寄稿」と「投稿」の類義語
「寄稿」と「投稿」の類義語には次のようなものがあります。
- 掲載(新聞・雑誌などに文章などをのせること)
- 載る(書かれる。記録される)
- 寄書(新聞・雑誌などに文章を寄せること。また、その文章)
- 投書(意見・希望・苦情などの書状を関係機関などに送ること。また、投稿のこと)
まとめ
「寄稿」は依頼されて原稿を書いて送ること。
「投稿」は自発的に原稿を書いて送ること。
「寄稿」と「投稿」にはこのような違いがありましたね。
これから先、「投稿」や、もしかしたら「寄稿」をする機会もあるかもしれません。
二つの違いをはっきり理解して使い分けてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!