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「円陣を組んで気勢を上げる」
「相手の気勢をそぐ」
このように使われる、「気勢」という言葉をご存知でしょうか。
「気」に「勢い」という漢字からも、いかにも勢いがありそうですよね(笑)。
「気勢」の意味を知らなくても意味を想像することはあまり難しくなさそうですが、どのような時に使うのか、どのような言い回しで使えるのかなど、ぜひ詳しく確認しておきましょう。
今回は、「気勢」の意味と使い方!「気勢をそぐ」とは?|類義語・例文についてご説明いたします!
「気勢」の意味
「気勢」は「意気込んだ気持ち。盛んな意気」という意味です。
「きせい」と読みます。
「気」は心の働きや性質ということで、「元気」や「気分」の「気」です。
「勢」は勢いですね。
「気持ちに勢いをつける」とか、「勢いのある気持ち」といった意味が読み取れると思います。
「気勢」は、何かをしてやるぞ! と意気込んでいる元気な様子、盛んな意気込みということを表す言葉です。
>>「鼓舞する」とは?「鼓舞」の意味と使い方!【類義語・対義語】
「気勢」の使い方
「気勢」は、何かをしようと意気込んでいる気持ちのことを指して使います。
- 「気勢を上げる」
- 「気勢が高まる」
などとして、何かをしてやるぞ! と意気込む気持ちになっていることを表します。
あるいは、
- 「気勢がそがれる」
- 「気勢が上がらない」
などとして、やるぞ! という意気込みがない、弱いということを表して使うこともよくあります。
もちろん戦いやスポーツなど、勝負事に挑むという時に使える言葉です。
また、仕事や日常生活のいろいろな場面で、何かをやるぞと意気込んでいることを指して広く使えます。
「気勢をそぐ」とは?
「気勢をそぐ」は「何かを行おうという意気込みが弱まるさま」という意味です。
「気勢をそがれる」はその受身形で、意気込みを弱められるということを表します。
「そぐ」というのは、刃物などで切り落としたり薄く削ったりする意味もありますが、「勢いや関心・興味などを奪い去る」という意味もあります。
「意欲をそぐ」などの使い方もありますね。
>>「落胆」の意味と使い方!「失望」との違いは?【類義語・対義語】
気勢をそぐの「そぐ」の漢字は?
「気勢をそぐ」ということは、その盛んな意気込みを「そぐ」つまりその勢いを奪うということになります。
勢いをくじく、やる気をなくさせるといったことを意味します。
「勢いをそぐ」の「そぐ」は、漢字では「殺ぐ」または「削ぐ」と書きます。
ですが、どちらも常用漢字表にはない読み方なので、
「気勢をそぐ」とひらがなで書かれるのが一般的です。
「気勢」の例文
- 彼の演説を聞き、民衆は気勢を上げた。
- 先制シュートを決めて大いに気勢があがる。
- 決勝戦を前にチーム全員で「頑張ろう」と気勢を上げた。
- 勢い込んで乗り込んだものの、相手の落ち着いた対応に気勢をそがれてしまった。
- わざと待たせて相手チームの気勢をそぐ作戦だ。
- あの時の気勢はどこへやら、彼らは今やすっかり気が抜けたようになっている。
「気勢」の類義語
「気勢」の類義語には次のようなものがあります。
- 生気(生き生きした気力)
- 精力(精神や肉体の活動する力)
- バイタリティ(生き生きした力、生命力)
- 活力(活動の元になる力)
- 熱意(熱烈な意気込み)
- 意気込み(さあやろうと勢い込んだ気持ち)
- 情熱(その物事に対して激しく燃え上がる感情)
- 興奮(感情が昂ること)
「気勢」の対義語
「気勢」の対義語には次のようなものがあります。
- 消沈(気力が衰えること)
- 気落ち(がっかりして気力がなくなること)
まとめ
「気勢」は「意気込んだ気持ち。盛んな意気」という意味です。
「気勢が上がる」などとして、気持ちがたかぶり、さあやるぞ! と意気込む様子を表します。
また、「気勢をそぐ」「気勢をそがれる」などとして、意気込んだ気持ちが弱まってしまうことを表します。
試合などの勝負事の時はもちろんですが、仕事に対してなど色々な場面で盛り上がった意気込みについて使えますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!