言葉の意味と使い方

「小春日和」とはいつの季語?誤用してない?本来の意味と使い方を解説!!

「小春日和」とはいつの季語?誤用してない?本来の意味と使い方を解説!!

「小春日和」という言葉を聞いたことがありますか?

特に若い人にはあまりなじみがない言葉のようで、そのせいか「小春日和」の意味を間違えて解釈している人も多いようです。

「小春」ということで、いかにも春に関係していそうな響きですが、実は「小春日和」は春のことではないんです。

誤用している人が多い言葉なので、ぜひ本来の意味をきちんと知っておきましょう。

今回は、「小春日和」とはいつの季語?誤用してない?本来の意味と使い方を解説!!についてご説明いたします!

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「小春日和」とはいつの季語?

「小春日和」は俳句などでも使われる言葉ですが、いつの季語として使われるか知っていますか?

ずばり、「小春日和」は冬の季語なんです。

「小春日和」は「初冬の頃の暖かくて穏やかな天気」のことを言います。

「こはるびより」と読みます。

「春」という字が入っているので春っぽい気がするかもしれませんが、「小春日和」は冬を表す言葉として使われます。

実際は俳句に「こはるびより」という六文字の言葉を使うのはなかなか難しいので、「小春」が冬の季語と覚えておくとよいかもしれませんね。

「小春日和」誤用してない?

さて、「小春日和」は冬の季語なのですが、やはり春の言葉だと思っている人が非常に多いです。

「小春日和」は初冬のころの暖かくて穏やかな天気のことを言います。

文化庁による平成26年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味である「初冬の頃の穏やかで暖かい天気」の意味で使う人が51.7パーセントでした。かろうじて過半数ではありますが、一方で「春先の頃の穏やかで暖かい天気」の意味で使うと答えた人が41.7パーセントでした。

間違った意味で理解している人も4割以上いるわけで、

非常に誤用されることの多い言葉だといえます。

特に、10代や20代の若者には、「小春日和」=春のお天気のことだと「春」の文字通りに解釈している人が多いそうです。

「小春日和」は「春」という字が入っていますので、知識がなければ「春先」という印象で解釈してしまうと思います。

「小春日和」は、俳句はもちろん、文学作品や歌などにもしばしば用いられる言葉なので、そうしたものに多く触れている年配の人の方が「小春日和」の意味を知っているということかもしれませんね。

「小春日和」の本来の意味

ここで「小春日和」の本来の意味を詳しく説明したいと思います。

「小春日和」は冬の言葉だと言いましたね。

詳しくは、「小春日和」は「晩秋から初冬にかけての、暖かく穏やかな晴天」のことです。

「小春(しょうしゅん)」というのは、旧暦の10月の異称です。

現代人には、10月ならまだまだ秋の初めという感覚かもしれませんね。

ですが、旧暦は10月、11月、12月が冬とされていて、「小春」は冬ということになるのです。

旧暦と新暦では指している時期がずれますので、旧暦10月は現代ではおよそ11月から12月にかけて、晩秋から初冬の時期となります。

このころの天気の良い日は、ぽかぽかと穏やかで春に似ているということから「小春」と呼ばれるようになりました。

「日和」は晴れている天候や物事をするのにいい日のことを指す言葉で、「小春日和」の他にも「行楽日和」などと使いますよね。

ですので、「小春日和」の本来の意味は「晩秋から初冬にかけての暖かく穏やかな晴天」となります。

はっきり何月何日から何月何日までと決まっているわけではありません。

また、冬の初め頃のことを言うので、冬の季語だからといって1月や2月の真冬に使うのも不適切なんですね。

「小春日和」の使い方

「小春日和」は旧暦に基づいた、古風で風情のある言葉ですよね。

天気予報でも使われることがありますし、手紙やメールで使うこともあります。

仕事をしていても「今日は小春日和ですね」などとあいさつや雑談にも出てきそうです。

「小春日和」を会話や文章の中で使う場合の例文をご紹介します。

「小春日和」の例文

  1. 11月最後の日曜日は小春日和の1日だった。
  2. 寒い日が続いていたけれど、今日は珍しく小春日和ですね。
  3. 明日の天気は、西日本や東日本は小春日和になるでしょう。
  4. 小春日和に誘われて、季節外れの桜が咲いた。
  5. 小春日和のうららかな日が続いております。○○様におかれましてはますますご健勝のことと存じます。

「小春日和」の類義語

「小春日和」の類義語には次のようなものがあります。

  • うららか(空が晴れて、日が柔らかくのどかに照っているさま)
  • のどか(天気がよく穏やかなさま)
  • 行楽日和(行楽地に出かけるなどして楽しむに適した天候)

「小春日和」は11~12月初旬ごろに使う言葉なので、それ以外の季節には

  • 春うらら(春のうららかなさま)……春
  • 秋晴れ、秋日和(秋に見られる,空気が澄んで空が抜けるように青い晴天)……初秋
  • 冬晴れ、冬日和(穏やかに晴れた冬の日)……12月初旬以降の冬

などのそれぞれの季節に適した言葉を使って、おだやかな良い天気を表すことができます。

まとめ

「小春日和」の本来の意味を知って意外に感じた方も多いかもしれませんね。

春っぽいイメージが強かったかもしれませんが、晩秋、初冬という寒くなっていく時期に、あえて「春」という字の入ったあたたかい言葉を使うところに日本らしい趣がありますよね。

こうした言葉をきちんと理解して、適切に使えるといいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。