「沽券」の意味と使い方!「沽券に関わる」とは?語源を解説!

「男の沽券に関わる」「これは私の沽券に関わる問題だ」

このような使いかたをする「沽券」という言葉、聞いたことがあると思います。

なんとなく男らしい言葉、古めかしい言葉かな?という感じがしますよね。

ですが、「沽券」とは一体何なのでしょうか。

案外わかる人は少ないのではないでしょうか。

若いうちから日常的に使う言葉ではないですよね。

社会に出て、いざ「沽券」という言葉を聞いたときに、意味がわからないと困るかもしれません。

使い方や語源も合わせてぜひ確認しておきましょう。

今回は、「沽券」の意味と使い方!「沽券に関わる」とは?語源を解説!についてご説明いたします!

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「沽券」の意味

「沽券」は「人の値打ち。体面。品位」という意味です。

「こけん」と読みます。

その人物の持つ品格や、その人が世間に対して持っている面目ということですね。

「沽」という字には「売り買いする」また「あたい。値打ち」という意味があります。

「券」はチケットや証文の、いわゆる「券」ですね。

ちょっと「沽券」という字面からは意味を想像しにくいかもしれません。

なぜ「沽券」が「人の値打ち。体面。品位」という意味になったのかは次項で語源を調べてみたいと思います。

「沽券」の語源

実は「沽券」は、もともとは土地や家屋の売り渡し証文のことを指していました。

土地や家を売り買いする時に、売り手から買い手に渡す売買成立の証文ですね。

「売券(ばいけん)」や「沽却状(こきゃくじょう)」とも呼ばれていました。

それが江戸時代になると「売値」の意味で使われるようになりました。

当時の町人にとって家というのはもちろん財産ですから、その証文や売値である「沽券」というのは自分の財産価値であり、町人としての身分の証明のようなものだったわけです。

そのようなわけで、後々「沽券」は人としての値打ち、体面、品位といった意味で使われるようになったのです。

「沽券」の使い方

さて、「沽券」は「沽券に関わる」という使い方をされることが多いのですが、他にも「沽券を守る」「沽券が下がる」など、いろいろな使い方があります。

いずれも「品位、人の値打ち」といった意味で使われていますので、例文で確認しておきましょう。

【例文】

  1. そんなことをしては沽券が下がるぞ。
  2. 自分の沽券を守るためには仕方のない選択だった。
  3. どんな小さな部分にも手を抜かないということが職人としての私の沽券なのだ。
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「沽券に関わる」とは?

「沽券」は多くの場合「沽券に関わる」という使い方をします。

「沽券に関わる」は「品位や体面に差しつかえる」という意味です。

「関わる」といっても品位や体面に「関係する」というだけでなく、「差し障りがある」「(プライドが)傷つく」といった意味なので注意しましょう。

【例文】

  1. これは男の沽券に関わる問題だ。
  2. 金のために友達を裏切ったと思われては私の沽券に関わる。
  3. 彼に無条件で従うなんて、私の沽券に関わることだから断固拒否してやった。

「沽券」の類語

「沽券」の類語には次のようなものがあります。

  • 矜持(自分の能力を信じて抱く誇り)
  • 品(人としての資質)
  • 品格(人の品の良し悪し)
  • 品位(人に備わっている気高さ)
  • 見識(物事の本質を見通す優れた判断力)
  • 尊厳(尊く厳かで犯してはならないこと)
  • プライド(誇り、自尊心)
  • 自負心(自分の才能や仕事について自信や誇りを持つ心)
  • 自尊心(自分の人格を大切にする気持ち)
  • 気品(上品で気高い趣)

いずれも尊敬や尊重に価する性質を表す言葉です。

まとめ

「沽券に関わる」は品位や体面に差しつかえるという意味でした。

「沽券」という言葉の響きからはちょっと意味が想像しにくかったかもしれませんが、語源から確認して、お分りいただけたでしょうか。

よく耳にする慣用句でも案外詳しく知らないものってありますよね。

ぜひこれからも気になる言葉は調べていきたいと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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