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「心得違いをしていました」
「心得違いをいたしまして申し訳ありません」
このような「心得違い」という言葉を聞くことがありませんか?
気軽に使う言葉ではなく、お詫びなどの時に改まった口調で言うような言葉ですね。
この「心得違い」とは、正しくはどのような意味なのでしょうか。
詳しく調べてみました。
今回は、「心得違い」の意味とは?ビジネスやお詫びメールでの使い方!【類義語・例文】についてご説明いたします!
「心得違い」の意味
「心得違い」は「思い違い。誤解」「道理や人の道に外れた考え方や行い」という意味です。
「こころえちがい」と読みます。
「心得」というのは、「理解していること」「心構え」「守るべき事柄」などの意味がある言葉です。
ですので、「心得違い」は「理解していること」が間違っているという、「思い違い」の意味になります。
また、「心構え」や「守るべき事柄」が違っているという意味でもありますから、「道に外れた考えや行い」という意味にもなるわけです。
「心得違い」の使い方
「心得違い」には「思い違い」と「道に外れた考え」のふた通りの意味があります。
「思い違い」の場合は、ちょっとした勘違いのような時にも「心得違いだ」などということができます。
「道に外れた考え」という意味で使う時は、「道理に外れている」「考え方が間違っている」というかなり厳しい意味になりますので、相手を戒めるような時にも使えます。
相手に向かって「心得違いですよ」などというのはかなりきつい言い方になりますので、目下の人に向かって使うような言葉です。
あまり上司など目上の人に対しては使わず、使うとしたら責任などを激しく糾弾するようなシーンということになるでしょう。
【例文】
- 私はとんでもない心得違いをしていた。
- 君の考え方は心得違いも甚だしい。
- 人にばかり仕事をさせて自分は楽をしようなんて、とんだ心得違いだ。
- 彼の心得違いを厳しく戒める。
ビジネスやお詫びメールでの使い方
「心得違い」は「思い違い。誤解」「道理や人の道に外れた考え方や行い」という意味でしたね。
ビジネスシーンでもよく使われる言葉です。
使う場面はというと、間違った理解をしてしまっていた時や、心がけておかなければいけないようなことをできていなかった時などに、謝罪をする時によく使われます。
勘違いしていた、誤解からうっかりミスをしてしまったというような時に「心得違いをしておりました」ということもあります。
また、「道理に外れた行い」という意味もある言葉なので、自分の心がけができていなかったという時や、もっとシリアスに不祥事を起こしてしまった、悪事を行なってしまったという時の謝罪にも使われます。
「間違っていました」などの口語調の言い方よりも、「心得違いをしていました」とした方が改まった印象になりますので、ビジネスシーンや、書き言葉としてメールや手紙でも使いやすい言葉です。
「心得違い」は自分のしたことについて使うか、戒める意味で目下の人に向かって使う言葉です。
ですので、上司や取引先、お客様などがしたことについて「上司が心得違いをしまして申し訳ありません」というような使い方はしません。
【例文】
- 私の心得違いでご迷惑をおかけいたしました。心よりお詫び申し上げます。
- 私どもの心得違いにより、誤った情報をお伝えしてしまい誠に申し訳ございませんでした。
- こちらの心得違いで、別の商品をお届けしてしまい、大変ご迷惑をおかけいたしました。
- 私の心得違いにより、このような不祥事を起こしてしまい申し訳ございませんでした。
- とんだ心得違いをいたしまして、誠に申し訳ございません。
「心得違い」の類義語
「心得違い」の類義語には次のようなものがあります。
- 誤解(ある事実について、 まちがった理解や解釈をすること)
- 思い違い(間違えて思い込むこと。また、その事柄)
- 勘違い(間違って思い込むこと)
「人の道に外れた考え方や行い」という意味であれば
- 不道理(道理に合わないこと)
- 背理(道理に背くこと)
- 人道にもとる(倫理や道徳など人が従うべき規範や考え方などに反すること)
- 不埒(道理に外れていてけしからぬこと)
といった言葉で言い換えることもできるでしょう。
まとめ
「心得違い」は誤解していた時や、道理に反する行いをしてしまった時などに使う言葉でした。
ビジネスシーンで、特にお詫びの際には謝罪の理由や反省の気持ちを伝える「大人の言葉」として使いやすい言葉です。
お詫びなどは特にきちんと気持ちを伝えたいシーンですから、こうした言葉を正しく使えるようにしたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!