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俳句の「冬の季語」として使われている「粉雪」という言葉について解説していきます。
雪を表す言葉の1つですが、あまり聞いたことが無いという方も多いかと思います。
今回は「粉雪」について意味や由来などの基本的な事から、言い換え表現やいつの季語なのかなど様々な視点から解説していきます。
「粉雪」を使った俳句もご紹介いたしますよ。
「粉雪」の意味と読み方
「粉雪」とは、まるで空の上から粉を撒いたかのように振ってくる細かな粒の雪を指した言葉です。
一部地域では「新雪、降り始めの雪」を指す事もありますが、粉雪は低気温と湿気という環境の中で降る雪であり、北海道及び日本海以外の地域では本来の意味での粉雪が降る事は少ないんですよ。
読み方は「こなゆき」です。「こゆき」と読むこともあり、どちらの読み方も間違いではありません。
2005年にはレミオロメンというロックバンドが「粉雪」という楽曲をリリースしており、大ヒットを記録していますので、言葉としてはとても耳なじみのある言葉なのではないでしょうか。
「粉雪」の由来
「粉雪」という言葉がいつから使われていたのか、誰が最初に使ったのかというのは残念ながら判明しておりません。
「粉雪」はいつの季語?
「雪」という言葉が使われており、冬の季語だという事がわかりますね。
「粉雪」の言い換え表現は?
「粉雪」は「パウダースノー」とも呼ばれます。
「粉」が「パウダー」、「雪」が「スノー」で、とても分かりやすく英語に置き換えられています。
風でさらさらと舞い上がるほど軽く乾燥している雪の様子が簡単に想像できる美しい言葉ですよね。
冬になるとスキー場のCMなどで「さらさらのパウダースノー!」などの宣伝文句を見る事もあるかもしれません。
スキーヤーやスノーボーダーにとっても滑りやすいのがパウダースノーなんですよ。
「粉雪」を使った俳句
奈良で会ふ約束眉につく粉雪
(ならであう やくそくまゆにつく こなゆき)
細見綾子
みみづくの眠る梢に粉雪舞ふ
(みみづくの ねむるこずえに こゆきまう)
飯田龍太
一頭の闇のいななく粉雪かな
(いっとうの やみのいななく こゆきかな)
河原枇杷男
まとめ
「雪」一つに数多くの呼び方を持っている日本ならではの繊細さを感じることの出来る言葉が「粉雪」ですね。
雪を粉に見立てる表現力の高さが垣間見える言葉は俳句の冬の季語としても長く愛されています。
実は北の地方でしか見ることが出来ない粉雪なので、冬の北海道に来ればそのさらさら具合を体感できるかもしれません。