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「このようなことは金輪際いたしません」
「こんな逸材は金輪際現れない」
このような使い方をする「金輪際」という言葉があります。
ちょっと怖いというか、厳しい感じの言い方に聞こえますね。
また、「金輪際」という字面からは、すぐには意味がわかりにくいような感じです。
「金輪際」の意味や使い方を、由来からしっかり確認しておきましょう。
今回は、「金輪際」の意味や由来は?使い方や言い換え表現は?【例文付き】についてご説明いたします!
「金輪際」の意味
「金輪際」は「絶対に。断じて」「極限まで。どこまでも」という意味です。
「こんりんざい」と読みます。
知らないと「きんりんぎわ?」「かなわぎわ?」と迷ってしまいそうですよね。
読み方もきちんと覚えておきましょう。
「金輪際」は、最初の方の意味、つまり「断じて」のような意味で使う場合が多く、また、後に「~ない」などの打ち消しの語を伴って使います。
「金輪際~しない」のような形で、強い意志で否定する意を表します。
「金輪際」の使い方
「金輪際」は多く下に打ち消しの語を伴って使います。
「金輪際」+打ち消し表現で、「断じて」「決して~ない」といった意味になり、「もう二度と~しないぞ!」という強い意思で否定する意味を表します。
もう決してこんなことはいたしません、と誓う時や、もう決してこんなことはしないぞ!とはっきり断る時など、色々な時に使うことが考えられますね。
例文で使い方を確認しておきましょう。
「金輪際現れない」とは
「金輪際現れない」とは、「決して◯○は現れない」「二度と同じような○◯は現れない」という意味です。
芸能人やスポーツ選手など、とても何かに秀でた人のことを指して「◯◯のような人は金輪際現れないだろう」などと使うことがあります。
「金輪際」の例文
- こんなことはもう金輪際ごめんだ。
- 君とは金輪際会わない。
- 金輪際この話はしないでくれ。
- あんなところには金輪際行くものか。
- 金輪際、彼のことは許さない。
「金輪際」の言い換え表現
「金輪際」は次のような言葉で言い換えることができます。
- 決して
- 絶対に
- 断じて
- 二度と
- 天地神明にかけて
- 神様に誓って
いずれも、後に打ち消しの語を伴って、今後同じことをしないという否定的な意思を表す言葉です。
この中では「天地神明にかけて」と「神様に誓って」は「神様に誓って嘘は言いません、嘘だったら罰を受けてもいいです」というような意味で使います。
ですので、後に否定の語を伴って「決して」の意味で使うこともありますが、「神様に誓って優勝します」のような使い方もできます。
「金輪際」の由来
「金輪際」は文字からはすぐに意味がわかりにくいですよね。
金の輪って?という感じですが、「金輪際」の由来はどういうものなのでしょうか。
実は、「金輪際」というのは、元々仏教用語なのです。
仏教では、「三輪(さんりん)」と呼ばれる、この世を支えている金輪、水輪、風輪、という三つのものがあるとされています。
その三輪のうちの一つが「金輪」で、大地を支えているところです。
その下に水輪、風輪があると言われています。
その金輪の一番下の、水輪と接する境目の部分を「金輪際」と言います。
きわのギリギリのところを「金輪際」と言ったわけですね。
その意味から、「底の底まで」「極限まで」といった意味で「金輪際」が用いられるようになりました。
江戸時代の『東海道中膝栗毛』では、「聞きかけたことは金輪際聞いてしまはねば気がすまぬ」とあります。
これは打ち消しの語を伴わず、「徹底的に(聞く)」という意味で使われています。
そこから発展して、現在では、下に打ち消しの語を伴って「決して」「断じて」という意味で使われるようになりました。
このように、「金輪際」は仏教の世界観、宇宙論といった壮大な話からできた言葉なんですね。
まとめ
「金輪際」はかなり強い否定の意思を表す言葉でしたね。
二度とこんなことはいたしません!と誓う時や、もう絶対いやだ!と断る時など、色々なシーンが考えられますね。
決してもうしないのだ、という強い意思を伝えることができる言葉です。
かなり強い表現ですが、適切な場面で使うと効果的でしょう。
機会があればぜひ使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!