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「心を砕く」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「心」が「砕かれる」ということで、何やら大変そうな言葉ですよね。
ですが、「心を砕く」は実際に何かを粉々に砕いたり壊したりするわけではなく、何かの物事や人のために、自分の心を使うことを表しています。
どのような心の動きのことを「心を砕く」と表現するのか、しっかり確認しておきましょう。
今回は、「心を砕く」の意味とビジネスでの使い方!お礼の時や目上の人にも使える?【言い換え表現つき】についてご説明いたします!
「心を砕く」の意味
「心を砕く」は「いろいろと気を遣う。心配する」という意味です。
「こころをくだく」と読みます。
「砕く」というのは、いわゆる、かたいものを細かく割る「砕く」でもありますが、「思い悩む」「懸命に尽くす」などの意味もあります。
「心を砕く」とした場合は、あれこれと気を使い、苦心したり心配するという意味になります。
心を使って苦労するということですから、心配事や気苦労について使う言葉です。
【例文】
- 子供の教育に心を砕く。
- どうしたら彼女に振り向いてもらえるかと心を砕く。
- 彼は自分らしい作品を作り出そうと心を砕いている。
- 大勢の人の前でスピーチすることになり、どんな挨拶をすればいいかと心を砕いている。
「心を砕く」のビジネスでの使い方
ビジネスシーンでも「心を砕く」は使われます。
例えば、仕事がうまくいくようにあれこれ気を配ったり、色々と力を尽くすという時などに使えます。
例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 明日のプレゼンがうまくいくように心を砕く。
- お客様に最高のおもてなしができるように心を砕く。
- 店内の感染症対策に心を砕く。
- 経営者が心を砕くべき課題とは何かを考える。
お礼の時や目上の人にも使える?
「心を砕く」は、色々と心配したり苦労したりすることを表す言葉でしたね。
自分が苦労するだけでなく、ときには周りの人が自分のために「心を砕いて」くれたり、目上の人が「心を砕いて」くれるということもあるでしょう。
そのようなとき、お礼として「心を砕いてくれてありがとうございます」と言いたくなりますね。
ですが、「心を砕く」はお礼や目上の人に対してはあまり使わない言葉です。
目上の人に対して使いたいときなどは、「お心を砕いてくださりありがとうございます」などとすれば敬語表現になりますので、時々見聞きすることがあります。
ですが、「心を砕く」というのは「苦労して力を尽くす」という意味がありますので、相手に対して「心を砕いてくれて」というのは、「私のために苦労して力を尽くしてくれて」ということになります。
ですので、受け取る人によっては「目上に対して労いの言葉をかけている」という感じで、違和感を覚える人もあるようです。
お礼の言葉として使う場合は、
- お心遣いありがとうございます
- お気遣いいただきありがとうございます
- ご尽力いただきありがとうございます
など、お礼のフレーズとして一般的なものを使った方が無難でしょう。
「心を砕く」の言い換え表現
「心を砕く」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 気をつかう(さまざまに注意を払う)
- 心を配る(周囲の人や物事に注意を払う)
- 配慮する(心をくばること)
- 思いやる(同情したり気を使ったりすること)
- 気配りする(あれこれ気を使うこと。手抜かりがないように注意すること)
- 心配する(物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと)
- 苦心する(ある物事をうまくなしとげようとしてあれこれと考えて苦労すること)
- 腐心する(ある事を成し遂げようと心をくだくこと)
- 呻吟する(苦しんでうめくこと)
まとめ
「心を砕く」は気をつかう、心配する、苦労するといった意味で、心配事などがうまく解決するように、また物事がうまくいくようにと心を使うことを指していましたね。
ビジネスシーンでも、「心を砕く」場面が色々とあると思います。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!