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「玄人」の意味や読み方!「玄人はだし」とは?【類義語・対義語】

「玄人」の意味や読み方!「玄人はだし」とは?

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「玄人」(くろうと)と言われる人がいます。

「玄人」はビジネスシーンに限らず、テレビでもよく聞く言葉ですし、日常的にあちこちで見聞きする機会があるような言葉です。

この「玄人」の読み方や意味はわかりますか?

「玄人はだしですね」なんて言われることもあるかもしれませんが、これも結構意味を知らないと謎の言葉ですよね(笑)。

いざという時に戸惑ってしまわないよう、「玄人」の読み方や意味もきちんと確認しておきましょう。

今回は、「玄人」の意味や読み方!「玄人はだし」とは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「玄人」の意味と読み方

「玄人」は「技芸などに熟達した人。専門家」という意味です。

「水商売の女性」という意味もありますが、ビジネスシーンで使うなら最初の意味でしょう。

「くろうと」と読みます。

読み方を知らないでそのまま読むとおそらく「げんじん」と読んでしまうでしょう。

ちょっと読み間違えていると恥ずかしいので(笑)、「くろうと」と覚えておきましょうね。

「玄人」はある一つのことを職業、専門としている人のことです。

その分野に精通し、そのための能力や技能などを身につけている人ということですね。

その道で生計を立てている人を指すことも多いですし、生計を立てているわけでなくてもその道に相当熟達したような人のことを言います。

【例文】

  1. これは玄人好みの品だ。
  2. さすが玄人だけあって、みごとな包丁さばきだ。
  3. この釣具店は玄人向けの道具を取り揃えている。

「玄人」の語源

もともと「玄人」は「素人」の対義語として生まれた言葉でした。

平安時代に、白塗りをしただけで芸のない役者のことを「白人(しろひと)」と言っていました。

「素」には「平凡」の意味もあることから「素人」という字が当てられるようになり、未熟な人や専門家でない人のことを表すようになったそうです。

また、囲碁で下位の人が白い石を打つことから「白人」と言われるよになったという説もあります。

いずれにしてもその「白人」の反対ということで「黒人(くろひと)」、音便化して「くろうと」になったわけです。

「黒」ではなく「玄」の字を使うのは、「玄」には「奥深い」という意味合いがあるためだそうです。

「玄人はだし」とは?

玄人はだし

「玄人」はしばしば「玄人はだし」という言い方で使われます。

「玄人」が靴を脱いで裸足になる……?

文字通りに取ろうとしても意味不明ですよね。

この「玄人はだし」は、「素人(しろうと)であるにもかかわらず、専門家が驚くほど技芸や学問が優れていること」という意味です。

「玄人」が、履物を履くのも忘れて裸足で逃げ出すほどすごい、ということからできた言葉なんです。

素人なのに、プロが驚いて逃げるほどうまい、すごい、詳しい、などということですね。

「玄人はだし」は「玄人」という言葉がついていますが、「素人」に対して使う言葉ですので気をつけましょう。

本当のプロ、専門家に向かって使うと失礼になってしまいますよ。

また、「はだし」には「裸足」と「跣」という漢字があり、「玄人はだし」の場合はふつう「玄人跣」と書きます。

漢字表記だと読み方が難しいためか、「玄人はだし」とひらがなで書くことが多いです。

「玄人はだし」の誤用で「素人はだし」という人がたまにいます。

これは間違いで、「素人はだし」はありません。

裸足で逃げ出すのは玄人の方ですからね。

「素人」の側から表現する場合は「素人ばなれ」と言います。

「素人ばなれ」は「素人らしくなく、専門家のようにうまいこと」という意味ですので、「玄人はだし」とほぼ同じ意味で使えます。

【例文】

  1. 彼の絵の腕前は玄人はだしだ。
  2. 玄人はだしのピアノの腕前を披露した。
  3. 彼は玄人はだしの手品の名人だ。

「玄人」の類義語

「玄人」の類義語には次のようなものがあります。

  • 専門家(ある特定の学問や事柄を専門に研究、担当してそれに精通している人)
  • 名人(技芸にすぐれている人。またその分野で評判の高い人)
  • 達人(技芸、学問の奥義に達している人)
  • 熟練者(ある技術について熟練、熟達した人のこと)
  • 手練れ(技芸、武芸などに熟達していること。腕きき)
  • プロ(プロフェッショナルの略。ある物事を職業として行い、それで生計を立てている人)
  • エキスパート(ある分野に経験をつんで、高度の技術を持っている人)

「玄人」の対義語

「玄人」の対義語は「素人」です。

「素人」は「あることに経験のない、専門的でない人」のことです。

「しろうと」と読みます。

これも「そじん」などと読んでしまわないよう気をつけましょう。

まとめ

「玄人」は専門家、プロのことでしたね。

玄人好み、玄人志向、そして玄人はだし……と、いろいろな場面で「玄人」を使う機会もありそうです。

ぜひ意味や使い方を理解して、うまく使ってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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