「供覧」と「回覧」の違いは?意味と使い方【類義語・例文】

仕事をしていて、他の人に見せる書類を作ることがありますね。

上司や部署内の人など、何人かに回して読んでもらったりします。

そういう時に使う言葉に「供覧」と「回覧」があります。

書類に「供覧」とか「回覧」とか書かれていることも多いと思います。

この「供覧」と「回覧」、どういう風に使い分けていますか?

あまり気にしたことがなかったという人もいるかもしれませんね。

ですが、この二つの言葉には違いがあるのです。

今回は、「供覧」と「回覧」の違いは?意味と使い方【類義語・例文】についてご説明いたします!

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「供覧」の意味と使い方

「供覧」は「多くの人がそれを見られるようにすること」という意味です。

「きょうらん」と読みます。

「供」は「キョウ、そなえる、とも」などと読み、「そなえる」「差し出して役立てる」「事情を述べる」「人のお供をする」などの意味がある漢字です。

この場合は「差し出して役立てる」という意味で使われています。

「覧」は「供覧」「回覧」以外にも「閲覧」「展覧会」「観覧席」など身近に色々と使う漢字ですね。

「高いところから見渡す。よく見る」などの意味があります。

この「供」と「覧」で、役立てるため差し出して、それをよく見るということになります。

「供覧」は書類などをみんなに見せて内容を知らせるようにすることを表します。

【例文】

  1. この書類は部署内で供覧する。
  2. こうした文書は、公開する前に上司の供覧に付さなければならない。
  3. 作品を供覧する。

「回覧」の意味と使い方

「回覧」は「順々に回して見ること」「方々を回って見て歩くこと」という意味です。

「かいらん」と読みます。

今回とり上げるのは最初の方の意味です。

「回覧板」という言葉でおなじみですが、「回覧」は「まわして」「見る」ことですから、書類や本などを順番に回して見るということを表します。

【例文】

  1. 隣の家に回覧板を回す。
  2. 書類を社内で回覧する。
  3. 友人とクラスの回覧雑誌を作った。

「供覧」と「回覧」の違い

「供覧」も「回覧」も、多くの人がそれを見るという点では同じでした。

会社で回されてきた書類に「供覧」と書いてあることも「回覧」と書いてあることもあると思います。

ですが、この二つの違いとしては、

  • 「供覧」は「多くの人にに見せること」
  • 「回覧」は「順番に回して見せること」

となります。

つまり、「供覧」はみんなに見せるということを広く意味しますので、その方法は問いません。

一方、「回覧」は「順番に回す」という方法のことを表す言葉なのです。

ですから「回覧してください」「回覧」などと言われたり書かれたりした書類であれば、順番に回して読むことになります。

「供覧してください」「供覧」であれば、必ずしも回して読む必要はないので、部署の掲示板に貼るなど他の方法も考えられるわけです。

また、「供覧」は「回して見る」ことではないので、書類や本以外にも使えます。

例文で違いを確認しておきましょう。

【「供覧」の例文】

  1. この書類は朝礼時にホワイトボードに掲示して供覧してください。
  2. 画像をモニターに映してメンバーで供覧する。

【「回覧」の例文】

  1. この書類は今週中に社内で回覧する。
  2. 回覧文書に各人の印鑑を押してください。

「供覧」はみんなで見る、みんなに見せることを表しており、「回覧」は順番に回すことであるという違いがはっきりしたでしょうか。

「供覧」「回覧」の類義語

「供覧」「回覧」の類義語には次のようなものがあります。

【「供覧」の類義語】

  • 博覧(はくらん。広く一般の人が見ること)
  • 展覧(てんらん。書画、物品などを並べて一般に見せること)
  • 展示(てんじ。美術品や商品などを並べて一般に公開すること)
  • 縦覧(じゅうらん。自由に見ること、思うままに見て回ること)

【「回覧」の類義語】

  • 回付(かいふ。書類などをまわすこと)
  • 回し読み(文書や書籍を数人で順繰りに回して読むこと)
  • 順に回す(書類などを複数の人の間で見て回すこと)
  • 送り渡す(書類などを複数の人の間で見て回すこと)

「供覧」「回覧」の対義語

「供覧」に対応する対義語は特にありません。

皆に見せるのが「供覧」ですから、状況により「他の人に見せない」「極秘」「親展」などが反対の意味ということになるかもしれませんね。

一方、「回覧」の対義語は「掲示」です。

「掲示」は「掲示板」と言うように、文書などを人目につくところに掲げて皆に知らせるということです。

「供覧」するために「掲示」するということもあるでしょうから、これが「回覧」の反対語であるというのは面白いですね。

この点からも「供覧」と「回覧」が別物であるということがわかりますね。

まとめ

「供覧」と「回覧」。

今まで、社内で回ってきた書類に「供覧」とか「回覧」とか書かれていて疑問に思っていた方もいるかもしれませんね。

とりあえず回ってきた書類は目を通して次の人に回しますよね。

「供覧」書類も「回覧」書類も、やることは同じだったかもしれませんが、「供覧」と「回覧」にはこのような違いがあったということがお分かりいただけたかと思います。

自分で使って見る際にはぜひ言葉の意味の違いを意識して使い分けてみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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