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「枚挙にいとまがない」という言葉を聞いたことがありますか?
あまり家族や友人との会話で使うような言葉ではありませんね。
ビジネスシーンで見聞きしたり、テレビのアナウンサーが使っているのを聞いたり、文章で読んだりすることはあると思います。
ちょっと難しい言葉と言いますか、知らなくても聞いてすぐに意味が推察できるような簡単な言葉ではないですよね。
「枚挙にいとまがない」ってどういう意味なのでしょうか。
これまで分かったつもりでいた人も、枚挙とは?いとまがないとは?と改めて考えてみると説明しづらいのではないでしょうか。
改めて「枚挙にいとまがない」の意味や語源についても調べてみたいと思います。
今回は、「枚挙にいとまがない」の意味と使い方!語源は?【例文付き】についてご説明いたします!
「枚挙にいとまがない」の意味
「枚挙にいとまがない」とは、「数が多すぎてきりがない」という意味です。
「まいきょにいとまがない」と読みます。
いとまを漢字にして「枚挙に暇がない」「枚挙に遑がない」と書かれることもあります。
何かが数え切れないほどある、一つ一つ数える暇がないほどだ、というような意味を表す慣用句です。
「枚挙にいとまがない」の使い方
「枚挙にいとまがない」は、何かが数え切れないほどあるというときに使います。
数え切れないほどある、数えている暇がないとなると、なんとなく多すぎてうんざりするというイメージがあるかもしれません。
ですが、この「枚挙にいとまがない」はいい意味でも悪い意味でも使える言葉です。
よいことや嬉しいことがたくさんある場合にも、悪いことがたくさんある場合にも使えます。
【例文】
- あのシリーズの製品の優れた点は枚挙にいとまがない。
- 彼女に憧れる男の数は枚挙にいとまがないほどだ。
- 彼の優秀な点は枚挙にいとまがない。
- 同様の失敗例は枚挙にいとまがない。
- 現代日本が抱える問題は枚挙にいとまがない。
- 高齢者の起こした交通事故の例は枚挙にいとまがない。
- 同じようなよう用例は枚挙にいとまがない。
- 例をあげれば枚挙にいとまがない。
最初の三つはいい意味、次の三つは悪い意味と言えるでしょう。
最後の二つは特に良い悪いには関係なく、単に「たくさんある」という意味で使っています。
「枚挙にいとまがない」の語源は?
さて、「枚挙にいとまがない」の意味や使い方をご説明しましたが、そもそも「枚挙にいとまがない」とはどういう語源の言葉なのでしょうか。
「枚挙」とは「一つ一つ数え上げること」という意味です。
「枚」が「一つ一つ数える」という意味の漢字で、「挙」は「挙げる」という字ですね。
「いとまがない」は、音だけを聞くと「いと、間がない」?「糸間がない?」などと思ってしまうかもしれません。
「いとまがない」は漢字で書くと「遑がない」「暇がない」となります。
「遑」は難しい漢字なのでわかりにくいかと思いますが、「暇」と同じ意味です。
「遑」のほうは常用漢字ではないのであまり使われることはありません。
この「いとま」は「ひま。時間の余裕」といった意味の言葉です。
他にも辞職や別れなどの意味もあります。
万葉集や源氏物語にも出てくるような古語ですが、現代でも「休むいとまもない」「おいとまいたします」などと使いますよね。
この「枚挙」と「いとま」の意味からわかるように、「枚挙にいとまがない」とは、「一つ一つ数え上げるひまがない」=「数え切れないほどたくさんある」ということになるのです。
「枚挙にいとまがない」の類語
- 数え切れない
- 数えるときりがない
- たくさんありすぎる
- 星の数ほど
といったところでしょうか。
文脈に合わせて「数え切れないほど多い」「あまりにも多くていちいち数えていられない」など、いろいろと言い換えもできますね。
まとめ
「枚挙にいとまがない」という言葉は、「枚挙する暇もないほどたくさんある」ということでした。
今まで「枚挙」や「いとま」がなんなのかわからないまま使っていた人も多そうです。
意味を正しく知ると、自信を持って使えますよね。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!