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「ままならない」という言葉を使ったことがありますか?
「ままならない」は、あまり子供や若者が使う言葉ではなく、社会人やある程度年齢を重ねた人が使う言葉でしょう。
「仕事がままならない」とか「生活がままならない」など、ネガティブな文脈で使われます。
慣れないと、あまり意味がわからないと思いますので、この機会に確認しておきましょう。
今回は、「ままならない」の意味と使い方!語源や言い換え表現は?【例文つき】についてご説明いたします!
「ままならない」の意味
「ままならない」は「思い通りにならない」「自由にならない」という意味です。
元ものと形は「ままならぬ」で、漢字で書くと「儘ならぬ」「儘ならない」となります。
こうしたいと思うようにできない、自分が思うようにできない、ということですね。
~のようにできない、ということですから、ネガティブな意味の言葉です。
「ままならない」の語源
「ままならない」は江戸時代ごろから使われている言葉です。
ですので、当然「まま」は「ママ」ではありません(笑)。
「ままならない」の語源は「まにま」です。
「まにま」は古語で、「随」などと書き、「他の人の意志や物事の成り行きに従うこと」という意味の言葉です。
「まにまに」という形で現代語としても使われていて、「波の隨に漂う」などと言います。
この「まにま」が音変化したのが「まま」です。
「まま(儘)」は、「その状態に変化がないこと」「思い通りの状態」「成り行きにまかせること」といった意味があります。
「ままになる」で「思い通りになる」という意味で使い、「意のままになる」などと言います。
これを否定形にしたのが「ままならない」で、「思い通りにならない」となるわけです。
「まま」の使い方で身近なものに、「わがまま(我儘)」があります。
「我」は自分のことですから、「自分の思い通りにする」ということになります。
「我儘」は自分の思う通りにすること、自分の思うままにふるまうことという意味です。
さらに、そこから「自分勝手」「自分のことだけを考えて行動する」という、悪い意味で使われるようになったのです。
「ままならない」の使い方
「ままならない」は、「思い通りにならない」ということで、ネガティブな文脈で使います。
- 仕事がままならない→仕事が思うように進まない
- 生活がままならない→生活が苦しくて、思い通りにならない
こういった、自分のしたいような状態になれないということを指して使います。
また、「自由にならない」という意味で、
- ○○するのもままならない→自由に○○できない
という使い方もあります。
「ままならない」は、それ自体は敬語ではありません。
ネガティブな意味なので、あまり目上の人に向かっていう言葉ではないですが、使う場合は「ままならない状態です」とか、「ままなりません」などと、文の前後や語尾を丁寧にすると良いでしょう。
【例文】
- 会社をクビになり、このままでは生活がままならない。
- 業績が悪化し、社員への給料の支払いもままならない。
- 小さい子供がいると外食するのもままならない。
- 喉が痛くて水を飲むのもままならない状態だ。
「ままならない」の類義語
「ままならない」の類義語には次のようなものがあります。
- 思い通りにならない
- 不如意(思うままにならないこと)
- 不自由(自由にならなくて困ること)
- 自由がきかない(物事が自由にならない)
- うまくいかない(思った通りに物事が運ばない様子)
- ものにならない(身に付けることができない、良い結果を残せずじまいになること)
「ままならない」の対義語
「ままならない」の対義語には次のようなものがあります。
- 如意(物事が思い通りになること)
- 随意(自分の思うまま)
- 自由(自分の意のままに振る舞うことができること)
- 満足(望みが満ち足りていること)
- 意のまま(物事が思うようになるさま)
まとめ
「ままならない」は、物事が思い通りにいかないとき、自由にできないことがあるときに使う言葉でした。
難しそうに思えるかもしれませんが、テレビや本の中でも何かと使われている表現ですので、ぜひ理解しておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!