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「明確」の意味と使い方!「明確化」とは?「的確」との違いも解説|例文

「明確」の意味と使い方!「明確化」とは?「的確」との違いも解説|例文

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「明確にする」「明確化する」「明確な理由」……

このように日常やビジネスシーンのいろいろな場面で使う「明確」という言葉があります。

一般的によく使われる言葉ですが、はっきりどのような意味なのかというと分かりにくいという人も多いかもしれませんね。

この機会にぜひ確認しておきましょう。

今回は、「明確」の意味と使い方!「明確化」とは?「的確」との違いも解説|例文についてご説明いたします!

関連 「明瞭」の意味と使い方!明快・明確との違いは?|例文つき

「明確」の意味

「明確」は「はっきりしていて間違いのないこと」という意味です。

「めいかく」と読みます。

「明るい」に「確か」と書きますね。

「明」は「あかるい」「あきらか」などの意味です。

「確」は「たしか」「しっかりしている」などの意味があります。

「明確」は明らかに確かであること、はっきりしていて確実であるという意味です。

「明確」の使い方

「明確」は物事がはっきりしていて間違いないという意味で使います。

  • 明確な
  • 明確に
  • 明確だ

といった使い方をします。

紛らわしいものやこととの区別がはっきりしていて、明らかに間違いないというときに用います。

「はっきりしている」「確かだ」などというよりも音読みを重ねた漢語ですので、かたい印象です。

ビジネスシーンや公式な場などでもよく用いられます。

「明確化」とは?

「明確化」は「曖昧なものをはっきりさせること」です。

「めいかくか」と読みます。

「~化」は「~になること」という意味ですので、「明確化」は「明確になること」という意味になります。

  • 内容を明確化する
  • 基準を明確化する
  • 要件を明確化する

などの言い回しで、ビジネスシーンや新聞・ニュース、公的な文章などでも良く用いられます。

「的確」との違い

「明確」に似ているのが「的確」です。

使い分けに迷ってしまいがちですが、これらの違いは次のようになります。

  • 「明確」は「区別がはっきりしていて間違いがないこと」
  • 「的確」は「ぴったりあっていて間違いがないこと」

「明確」は紛らわしいものやこととの区別がはっきりついていて間違いないという意味です。

「上司が部下に明確な指示を出す」であれば、何をするのかを他のことと区別してはっきりさせ、わかりやすく指示するということです。

一方の「的確」は的を外さないということで、「この状況ではこうすることがぴったりあっていて間違いない」という意味になります。

「監督が試合中に的確な指示を出す」であれば、試合のその局面にぴったり合った指示を出すということになります。

  • 「明確」は「はっきりしていること」
  • 「的確」は「ぴったり合っていること」

「明確」の例文

  1. 彼がミスしたことは明確だ。
  2. 保険の効力発生時期を明確に規定する。
  3. 公用文では主旨を明確にしなくてはいけない。
  4. 以下の文章を読み、自分の立場を明確にした上で意見を述べてください。
  5. 言葉の明確な定義を調べる。
  6. 彼女に尋ねても明確な答えは返ってこなかった。
  7. 彼はなぜこのような選択をしたのか、明確な理由を述べた。
  8. 部署ごとの職務範囲と責任を明確化する。

「明確」の類義語

「明確」の類義語には次のようなものがあります。

  • 確か(しっかりしていること。確実であるさま)
  • 確実(確かで間違いがないこと)
  • 正確(正しく確かなこと)
  • 的確(的を外れず間違いがないこと)
  • 端的(明白なさま)
  • 明快(筋道が明らかでわかりやすいこと)
  • 明白(はっきりよくわかること)
  • 瞭然(はっきりしていて疑いのないさま)
  • 確然(はっきりしていて確かなさま)

「明確」の対義語

「明確」の対義語には次のようなものがあります。

  • 曖昧(はっきりしないこと)
  • 不明(あきらかでないこと)
  • 不明確(はっきりしないこと)

まとめ

「明確」は「はっきりしていて間違いのないこと」という意味です。

「明らか」で「確か」という漢字のままの意味で、他のものとはっきり区別しているさまを指します。

「的確」と似ていますが、「的確」はその状況などに「ぴったり合った」という意味で使います。

どちらもビジネスシーンでもよく用いられる言葉なので、ぜひ理解して使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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