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「綿密」の意味と使い方!「緻密」「念密」との違いは?|類義語・例文

「綿密」の意味と使い方!「緻密」「念密」との違いは?|類義語・例文

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「綿密に打ち合わせをする」

この「綿密」という言葉は、ビジネスシーンなどでよく使われていますね。

細かいことを表していますが、「緻密」や「念密」といったよく似た言葉もありますので、違いもしっかり確認しておきましょう。

今回は、「綿密」の意味と使い方!「緻密」「念密」との違いは?|類義語・例文についてご説明いたします!

関連 「緊密・綿密・親密」の意味と違いは?使い分け方を解説!【類義語・例文つき】

「綿密」の意味

「綿密」は「詳しく細かいこと。すみずみまで注意が行き届いていること」という意味です。

「めんみつ」と読みます。

「綿」は「わた」という字ですが、他に「つらなる」「こまかい」といった意味もあります。

「密」は「ひそかに」「こみいっている」「こまかい。くわしい」などの意味を持つ漢字です。

「綿密」は、こまかいことを表す漢字をあわせた熟語で、やり方などが細かくて細部まで行き届いていることを表します。

関連 「緻密」の意味と使い方!「緻密な作業」とは?「精密」「綿密」との違いも解説

「綿密」の使い方

「綿密」は、やり方などが細かくて隅々まで注意が行き届いていることを指して使います。

「綿密な○○」「綿密に○○する」といった使い方をします。

「綿密な調査」なら、細かいところまで注意が行き届いている調査のこと、「綿密に打ち合わせる」なら、細かいところまでしっかり打ち合わせをすることです。

やり方が細かく手落ちがない、細かなところまで注意が行き届いているといった意味ですので、細かく気を配るべき計画や行動、漏れがないように注意しながら行うことについて使います。

「綿密」の例文

  1. 綿密な調査を行う。
  2. 綿密な打ち合わせをする必要がある。
  3. レポートを書くために、資料を綿密に調べてみた。
  4. エラー表示がでた機器を綿密に点検したが、故障は見つからなかった。
  5. データを綿密にチェックして修正を行う。

「緻密」「念密」との違いは?

「綿密」に似ているのが「緻密」や「念密」です。

どれも細かく注意して物事をするときなどに使われることがある言葉です。

  • 「綿密」は「詳しく細かいこと」
  • 「緻密」は「きめが細かいこと。細かいところまで注意が行き届いていて手落ちのないこと」
  • 「念密」は「綿密」の間違い

「緻密」との違い

まず、「緻密」は非常に細かく作り込まれていることです。

物事が細部まで細かく注意を払って計画されていることや、紙や布のきめや細工が細かいことも表します。

細かいところまで注意が行き届いているという点では「綿密」と「緻密」は同じような意味であり、同じように人の行動などについて使えます。

  • 綿密な調査を行う
  • 緻密な調査を行う

どちらも細かなところまで注意して調査するという意味で、同じです。

しかし、「緻密」には「きめが細かい」「細かく詳しい」という意味もあります。

  • 緻密な細工
  • 緻密な頭脳

このように人の行動ではなくものについて使う場合は、「綿密」には置き換えられません。

>>「緻密」の意味と使い方!「緻密な作業」とは?「精密」「綿密」との違いも解説

「念密」との違い

「綿密」ではなく「念密」という言葉を見聞きすることもあります。

ですが、「念密」は「綿密」の間違いです。

「念密」という言葉はありません。

「綿密」の打ち間違いや聞き間違いからの勘違い、また「念入り」で「密」といった意味がありそうなのでつい「念密」と使ってしまうのでしょう。

いかにもそれらしい言葉なので使っている人も多く、会話やSNSで見聞きすることもありますが、「念密」は間違いですので気をつけましょう。

「綿密」の類義語

「綿密」の類義語には次のようなものがあります。

  • 緻密(きめ・細工が細かいこと。細かいところまで行き届いていること)
  • 精密(きわめて細かい点まで注意が行き届いていること。細部まで正確で巧みにできていること)
  • 厳密(細かい点まで見落とさず厳しいさま)
  • 周到(すみずみまで注意が行き届いていて落ちがないさま)
  • 徹底的(徹底して行うさま。どこまでも一貫して行うさま)

「綿密」の対義語

「綿密」の対義語には次のようなものがあります。

  • 杜撰(誤りが多くいい加減なこと)
  • 粗雑(細かいところまで注意が行き届いていない様子)

まとめ

「綿密」は「詳しく細かいこと。すみずみまで注意が行き届いていること」という意味です。

「綿密な打ち合わせ」「綿密に調べる」など、人の行うことについて使い、やり方などが細かく、細部まで行き届いているという意味を表します。

「緻密」との違いはあまりないですが、「緻密」の方はものが精巧にできているとか、人の性格や頭脳が「緻密である」という使い方ができます。

「念密」は「綿密」の間違いで、よく使われてはいますが正しい言葉ではないので気をつけましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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