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季語

「水温む」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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「水温む」の季語の意味や読み方をご存知でしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「水温む」について解説していきます。

今回は改めて「水温む」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「水温む」を使った俳句もご紹介いたします。

「水温む」の意味と読み方

「水温む」とは、春になり外気温が上昇するに伴って川や池などの水温が上昇する現象を指す言葉です。

読み方は「みずぬるむ」で、「みずおんむ」ではありませんので覚える際はお気を付けください。

川や池に群生する水草は成長し、そこに暮らす水生生物達は目を覚まし、全てが活発に行動し始める情景を美しくかつ繊細に表現した言葉なんですね。

また春めいてきた気温により、水道水などに触れた時に感じる冷たさが「ましになった」と感じる事も表現することが出来ますね。

目や耳で感じた事を表現した季語ではなく、とても体感的なものとして使われています。

初めて使われた時期は定かではありませんが、寛永13年に書かれた「花火草」という書物の中で既に使われている言葉なんですよ。

「水温む」はいつの季語?

「水温む」は俳句を作る上で「春」の季語として使われています。

春を通して使えるのではなく、春を3つに分けた中の「仲春」の時期に使う事が出来る季語なんですよ。

「水温む頃」という言葉もあり、これは具体的に3月の半ば頃を指す「春本番の到来」を表現する季語として使われています。

子季語には「温む沼」「温む池」などがあります。

「水温む」を使った俳句

水ぬるむ頃や女のわたし守
(みずぬるむ ころやおんなの わたしもり)
蕪村

わが影をしばらく映し水ぬるむ
(わがかげを しばらくうつし みずぬるむ)
能村登四郎

働きし息の汚れや水温む
(はたらきし いきのよごれや みずぬるむ)
木内憲子

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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