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「もどかしい」と「歯がゆい」の意味と違いは?使い方を解説!【類義語・例文】

「もどかしい」と「歯がゆい」の意味と違いは?使い方を解説!【類義語・例文】

「もどかしい」と「歯がゆい」は、どちらも思うようにならずイライラするような場面で使う言葉です。

「気持ちが伝えられずもどかしい」とか、「あの人を見ていると歯がゆい」とか言いますね。

同じように使われているようですが、この「もどかしい」と「歯がゆい」はどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「もどかしい」と「歯がゆい」の意味と違いは?使い方を解説!【類義語・例文】についてご説明いたします!

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「もどかしい」の意味と使い方

「もどかしい」は「物事が思うように進まずいらいらする。じれったい、はがゆい」という意味です。

もともと、「もどかしい」というのは「擬く(もどく)」という言葉が変化したものです。

「擬く」は「さからって非難する」「他のものに似せて作る。まねる」という意味の言葉です。

偽物や似たように作られたもののことを「○○もどき」といったりしますが、あの「もどき」も「擬く」から来ています。

「もどかしい」は「擬く」を形容詞化したもので、「思うようにならなくてイライラする」というような意味になったものです。

【例文】

  1. この感動をうまく文章にすることができず、もどかしい。
  2. 感謝の気持ちを英語でうまく伝えられなくてもどかしかった。
  3. もどかしい手つきで封筒から写真を取り出した。

「歯がゆい」の意味と使い方

「歯がゆい」は「思いどおりにならなくて、いらだたしい。もどかしい」という意味です。

「歯」が「かゆい」ということで、なんとなくイライラする感じがわかりやすい言葉ではないでしょうか。

歯が痒くなっても掻くことはできませんし、もどかしいですよね(笑)。

歯痛でも歯茎の不調でも、とにかくイライラすると思いますし、よく気持ちが表されている言葉だと思います。

「歯がゆい」は物事が思うようにならなくてじれったくイライラすることを指す言葉です。

【例文】

  1. 準備万端なのに大会を中止せざるを得なくなり、歯がゆい思いをしている。
  2. 目の前で彼が困っているのに何もできず歯がゆい。
  3. 彼女は営業トークが下手で、歯がゆくて見ていられない。
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「もどかしい」と「歯がゆい」の違いは?

「もどかしい」も「歯がゆい」も、思うようにならずイライラするという意味ですから非常に似ていますね。

概ね同じ意味で使われていると思っても大丈夫ですが、細かく見ていくと違いがあります。

この「もどかしい」と「歯がゆい」の違いは、

  • 「もどかしい」は「急いでいるのに時間がかかりそうでいらいらすること」
  • 「歯がゆい」は「他人のすることが時間がかかったりうまくできなかったりしていらいらすること」

となります。

「もどかしい」はあることを早く実現したくてあせる時、または思うように進まなくて実現できないことに不満に思う時に使います。

思い通りにいかないが、それでもどうにかしたいという苦しみを感じる時ということです。

それに対し、「歯がゆい」は主に他人のすることを見ていてイライラするという時に使います。

自分にはどうしようもできないということに対して苦しみを感じる時ということです。

【「もどかしい」の例文】

  1. なんとかピアノをもっと練習して、早くこの曲を弾けるようになりたいともどかしい思いをしている。
  2. 早くプレゼントの中身を見たくて、もどかしい手つきでリボンをほどく。

これらは「早くピアノが上手くなりたい」とか、「早くリボンをほどきたい」ということで、今は思うように事を進めることができていないが、なんとかしたいという気持ちからくる焦りを表しています。

ですので、「歯がゆい」に置き換えると不自然になります。

【「歯がゆい」の例文】

  1. 彼の行動は歯がゆくて見ていられない。
  2. 3年生の選手たちは最後の野球の大会が中止になり、歯がゆい思いをしている。

これらの例文では、人のする事を見ていらいらしたり、自分ではどうしようもないことが起きていらいらしたりという事を表しています。

ですので、「もどかしい」よりも「歯がゆい」を使うのが適切という事です。

実際には「もどかしい」と「歯がゆい」は同じように使われていることが多いのですが、厳密にはこのような違いがありますので、気をつけて使い分けてみてはいかがでしょうか。

「もどかしい」と「歯がゆい」の類義語

「もどかしい」と「歯がゆい」の類義語には次のようなものがあります。

  • じれったい(物事がなかなか思うようにならないので、いらいらして気持ちが落ち着かない)
  • 苛立たしい(思いどおりにならなくて、焦るさま。落ち着かないでじりじりするさま)
  • まだるっこい(動作がにぶく感じられて、じれったい。手際が悪く、歯がゆい)
  • 気が急く(早くしようと気持ちがはやる。気があせる)
  • やきもきする(あれこれと気をもんでいらいらするさま)
  • 居ても立っても居られない(そわそわしたり、苛々したりして、心が落ち着かないさま)

まとめ

「もどかしい」と「歯がゆい」の意味や使い方はおわかりいただけてでしょうか。

思うようにいかなくてイライラしてしまうことは日常の中でもよくありますよね。

何かと使う機会も多そうな「もどかしい」と「歯がゆい」ですから、ぜひこの機会にしっかり理解しておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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