「口惜しい」と「悔しい」の違いは?意味と使い方【例文つき】

「口惜しい」という言葉を使ったことがありますか?

ちょっと古風な響きですね。

似たような意味の「悔しい」なら使ったことがあるという人は多いと思います。

むしろほとんどの人が知っている言葉ですよね。

「口惜しい」も「悔しい」みたいな言葉だろうということはわかる人が多いと思いますが、「口惜しい」の意味や、「悔しい」との違いは何かと言われるとなかなか難しいですよね。

ビジネスシーンなど、目上の方や年配の方と話す機会があると、「口惜しい」を耳にすることもあると思います。

ぜひこの機会に確認しておきましょう。

今回は、「口惜しい」と「悔しい」の違いは?意味と使い方【例文つき】についてご説明いたします!

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「口惜しい」の意味と使い方

「口惜しい」は「思うように行かなかったり大切なものを失ったりして残念に思うさま。いまいましく思うさま」「期待はずれで満足できないさま」「身分などが低くてとるに足りない」という意味の言葉です。

「くちおしい」と読みます。

二番目、三番目の意味は、源氏物語などにも出てくるような、かなり古語的な使い方です。

現代で「口惜しい」という場合には大抵最初の意味で、残念だという意味になります。

現代語として使う場合にも、「口惜しい」というのは少し文語調というか、古めかしい響きです。

あまり若い人は使わないかもしれませんが、年配の方や、改まった場では「口惜しい」と言うこともありますので覚えておきたい言葉です。

また、「口惜しい」はそのまま「くちおしい」と読みますが、「くやしい」とも読みます。

「くやしい」については事項でご説明いたします。

まずは「口惜しい(くちおしい)」の使い方を例文で確認しておきましょう。

【例文】

  1. 贔屓のチームが負けてしまったので口惜しい。
  2. こんな結果になって口惜しい。
  3. 彼のような優秀な社員が辞めさせられるなんて、口惜しいことだ。
  4. この日のために準備をしてきたのに、彼女に先を越されてしまい口惜しい思いをした。

「悔しい」の意味と使い方

「悔しい」は「物事が思う通りにならなかったり、はずかしめを受けたりしてあきらめがつかず腹立たしい気持ちだ」「後悔される。悔やまれる」という意味です。

「くやしい」と読みます。

これは説明するまでもなく、「悔しい」は日常的によく使うし、見聞きする言葉ですよね。

最初の方の、腹立たしい方の意味でよく使うと思います。

チクショウ!悔しい!という感じですね(笑)。

失敗したりはずかしめを受けたりしたときに、腹が立つ気持ちを表します。

身近な言葉ではありますが、例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 試合に負けてとても悔しい。
  2. 昨日は久しぶりに悔しいと思う出来事があった。
  3. 去年は悔しい思いをしたので、今年は勝ってスッキリした。
  4. 悔しかったらもう一度挑戦してみろ。

「口惜しい」と「悔しい」の違いは?

「口惜しい」も「悔しい」も、「思う通りに物事が運ばず腹立たしい思い」という意味では同じでしたね。

この二つの違いはどのような点にあるのでしょうか。

結論から言うと、「口惜しい」と「悔しい」は、現代では同じ意味で使われています。

先ほども述べましたが、「口惜しい」と書いて「くちおしい」のほか「くやしい」とも読みます。

「くやしい」は「悔しい」とも「口惜しい」とも書けるわけですね。

「口惜しい」は「悔しい」という意味で使うと考えてよいのです。

「口惜しい」が文語調、「悔しい」は口語という感じで使い分けられています。

ですが、もともとは(平安時代などの昔には)「口惜しい」と「悔しい」は別の言葉でした。

「口惜しい」は「朽ち惜しい」から来ており、「朽ちていくことが惜しい」の意味であったとも言われています。

(他にも「口+惜しい」などいくつもの説があるようです。)

「朽ちる」には物事がうまくいかないという意味もあるので、「口惜しい」(古語では「くちおし」)は「物事がうまくいかず残念」という、今でいう「くやしい」の意味であったわけです。

また、自分の外の出来事や、他の人の行為に対していう言葉でした。

それに対して、「悔しい」は「悔ゆ」「悔やむ」という言葉から来ていて、自分が「後悔する」という意味でした。

自分の失敗などを残念に思って後悔する気持ちを「悔しい」と言ったのです。

「口惜しい」には「悔やむ」意味はないので、ここが違いと言えますね。

まとめると

  • 「口惜しい」は他人のことなどを期待はずれで腹立たしく思う気持ち
  • 「悔しい」は自分のことを残念がって後悔する気持ち

このように「口惜しい」と「悔しい」は別の言葉として区別されていたのですが、室町時代ごろから混同されるようになったそうです。

そして、現代ではこの二つの言葉は混じり合って、意味の違いがあやふやになり、やがて同じような意味だということになったのです。

それで、意味が混同されたということから「口惜しい」も「くやしい」と読むようになったわけですね。

「口惜しい」と「悔しい」の類義語

「口惜しい」「悔しい」の類義語には次のようなものがあります。

  • 残念だ
  • 無念だ(悔しくてたまらないこと)
  • 遺憾(思い通りでなく残念なこと)
  • 心残りだ(後まで気になって心配、残念に感ずること)
  • 悔やんでも悔やみきれない
  • 後悔される
  • 忸怩たる思いだ(自身の言動に対して恥じ入ること)

それぞれに少しづつ意味の違いはありますね。

「残念で腹立たしい」ことを強調したいのか、「悔やむ」気持ちが主なのか、など「悔しい」の内容によって言い換えられる言葉は違ってきそうです。

「口惜しい」と「悔しい」の対義語

「口惜しい」「悔しい」に対応する対義語は特にありません。

前後の文脈にもよりますが、次のような言葉が反対の意味として使えるでしょう。

  • 悔いはない(後悔はない)
  • 心残りはない(すっきり思い切れないことはない)
  • 心置きない(遠慮気兼ねがない、心残りなく)
  • 満足(望みが満ち足りて不平不満がない)

まとめ

「口惜しい」と「悔しい」は、現代ではほぼ同義ですが、もともとは違った意味の言葉でしたね。

言葉の意味は往往にして時代とともに変わっていくものです。

身近な言葉も、こうして語源や昔の意味を考えると新しい発見があるものですね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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