※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっています。
感染拡大を防ぐべく、様々な政策が実施されていますが、なかなか終息の目処は立っていません。
私たちの仕事や日常生活にも様々な影響が出ており、社会全体の大きな問題となっています。
さて、そんな中ニュースでも非常によく見聞きするのがこの「猛威を振るう」という言葉だと思います。
「猛威を振るう」は新型コロナウイルスの話題に限らず、いろいろな文脈で使われる言葉でもありますから、ぜひこの機会に正しい意味や使い方を確認しておきましょう。
今回は、「猛威を振るう」の意味は?「猛威」の使い方や言い換え表現は?【例文つき】についてご説明いたします!
「猛威」の意味
「猛威」は「凄まじい威力・勢い」という意味です。
「もうい」と読みます。
「猛威」の「猛」は「猛獣」「猛烈」などの熟語にも使います。
「たけだけしい」「荒い」「はげしい」などの意味がある漢字です。
「威」の方は、「おどす」「いかめしい」「いきおい」などの意味がある漢字です。
「猛威」はこの二つの漢字を合わせて、「はげしいいきおい」、つまり凄まじい威力や猛烈な勢いを表すわけです。
「猛威を振るう」とは?
「猛威を振るう」の意味と使い方
「猛威」は「猛威を振るう」という使い方をすることが多いです。
「猛威を振るう」は「ものすごい勢いで力が及ぶこと」という意味です。
ものすごい勢いで力が及ぶと言っても、ほとんどの場合、「猛威を振るう」は悪い意味で使います。
例えば何かの新製品が売れに売れて大ブームになるとか、アイドルグループの人気が凄まじく広がるといった、楽しいことや好ましいことがすごい勢いで広範囲に影響を及ぼすことは「猛威を振るう」とはあまり言いません。
多くの場合は、疫病や自然災害など、害をもたらすようなものがすごい勢いで力を広げることを「猛威を振るう」と言います。
「猛威を振るう」は新型コロナウイルスやインフルエンザ、台風、山火事といったものがすごい勢いで広まって被害をもたらすという意味で解釈するとよいでしょう。
【例文】
- 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっている。
- 15~16世紀にかけてヨーロッパではペストが猛威を振るい多くの犠牲者を出した。
- 台風が猛威を振るう。
- オーストラリアでは森林火災が猛威を振るった。
「振るう」と「奮う」の違い
「猛威を振るう」を「猛威を奮う」と書いてしまう人がいるようです。
「猛威を奮う」と書くと、「興奮」や「奮発」の「奮」ですし、いかにも勢いがよさそうな感じがします。
ですが、「猛威」は「奮う」ではなく「振るう」です。
他にも「ふるう」と読む漢字がいくつかありますが、
- 「振るう」は「大きく振る」「勢いを盛んにする」
- 「奮う」は「心をわきたたせる」
- 「震う」は「震える」
- 「篩う」は「よりわける」
……と、それぞれ意味が違います。
「猛威」の場合はその猛々しい威力を盛んにするわけですので、「振るう」を使います。
「奮う」と間違いやすいですが、「奮う」は「奮ってご参加ください」とか「気を奮い立たせる」とかいう場合に使います。
「振るう」と「奮う」の違いに気をつけて使いましょう。
「猛威を振るう」の言い換え表現
「猛威を振るう」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 大暴れする
- 勢いを増す
- 拡大する
- 強まる
- 広まる
- 大流行する
- 蔓延する(好ましくないことがいっぱいに広がること)
- 猖獗を極める(しょうけつをきわめる。この上もなく勢いが盛んで荒れ狂う)
【例文】
- 世界中で新型コロナウイルスが蔓延している。
- 15~16世紀にかけてヨーロッパではペストが猖獗を極め、多くの犠牲者を出した。
- 台風が勢いを増す。
- オーストラリアでは森林火災が拡大した。
「猛威」の類義語
「猛威」の類義語には次のようなものがあります。
- 激烈さ
- 凶暴さ
- 獰猛さ
他にも「すさまじい威力」「猛烈な勢い」などと言い換えることができますね。
まとめ
「猛威を振るう」は病気や災害といったよくないものが凄まじい勢いで広がり影響を及ぼすことを表す言葉でした。
新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザやノロウイルス、自然災害、戦乱など、いずれにしても「猛威を振るう」のはかなり悪い状態を指すわけですね。
ちょっと怖い言葉ですが、何かと使われる表現ですからぜひ理解して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!