※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「シリーズ全話を網羅している」
「○○業務に必要な機能を網羅したソフト」
この「網羅」という言葉は、日常でもビジネスでもよく用いられています。
身近な言葉ではありますが、「網羅」とは具体的にどういうことなのかと問われるとよくわからないといった人も多いのではないでしょうか。
今回は、「網羅」の意味と使い方!網羅的・網羅性とは?|類義語・対義語についてご説明いたします!
関連 「包含」の意味とビジネスでの使い方!ストレングスファインダーでの包含力とは?
「網羅」の意味
「網羅」は「その分野や範囲のものごとを残らず取り入れること」という意味です。
「もうら」と読みます。
「網」はいわゆる網、魚などを取るアミのことです。
「羅」は色々な意味がありますが、もともとは「網をはりめぐらす」という意味の漢字であり、こちらは鳥をとるアミの意があります。
「網」も「羅」も獲物をとる網のことなんですね。
「網羅」は、古くは魚をとる網と、鳥をとる羅(あみ)から、「人を束縛するもの」という意味の言葉としてできました。
そこから転じて、今では網で漁をするかのように一つも残らず取り入れるという意味で用いられるようになりました。
「網羅」の使い方
「網羅」は、「全て残らず取り入れる」という意味で使います。
といっても、たくさんなっている木の実を全部取るとか、いっぱい干してある洗濯物を全部取り込む(笑)というような意味ではありません。
「ある範囲や分野に含まれるような物事を全て取り込む」という意味で使います。
- 網羅する
- 網羅している
- 網羅される
- 網羅的
などの使い方をします。
「このグルメガイド本ではA県のイタリアンレストランを網羅している」と言った場合、その本にはA県にあるイタリアンレストランが全部掲載されているという意味になるわけです。
「網羅的・網羅性」とは?
「網羅」はその範囲の物事を全部取り込んでいることですね。
「網羅的」とか「網羅性」といった使い方もあります。
「網羅的」は「物事が幅広い範囲や分野にわたっている様子」という意味です。
「網羅」しているさま、と言い換えることができるでしょう。
ただ、「的」は「そのような性質をもった」「それらしい」といった意味がありますので、完全に「網羅」しているわけではなくても「ほぼ網羅している」という意味で使われることも多くあります。
「網羅性」は「どれだけ網羅しているかの度合い」ということです。
「性」という接尾辞は物事の性質や傾向を表すものです。
「網羅性が高い」ということは、「その範囲や分野に関連するものごとを取り入れている度合いが高い」ということになります。
例えば本の索引を作る時に、索引対象の中の概念をどれだけ多く索引語として取り上げるかの度合いを「網羅性」と言います。
WEBサイトであれば、特定のテーマに関する情報が多く掲載されていると検索順位も高くなり、「網羅性が高い」と言えます。
「網羅」の例文
- A大学の過去十年間の入試問題を網羅した問題集に取り組む。
- このサイトはビジネスで使うカタカナ用語を網羅しているので参考になる。
- このカーナビは日本全道の渋滞情報を網羅している。
- 動物から鳥、昆虫までこの町の生き物を網羅した図鑑が子供たちに人気だ。
- 今話題のChatGPTについて、基礎知識から使い方やリスクまで網羅的に解説した記事を読む。
- トピックの網羅性が高いサイトほど検索上位に表示されやすい。
「網羅」の類義語
「網羅」の類義語には次のようなものがあります。
- 包含(包み込み、中に含んでいること)
- カバー(全体に力が及ぶこと)
- 幅広い(範囲が広い)
- 多岐にわたる(物事が多方面に分かれていること)
「網羅」の対義語
「網羅」の対義語には次のようなものがあります。
- 抜粋(必要部分だけ取り出すこと)
- 抜き取る(一部分だけ選び取ること)
まとめ
「網羅」は「その分野や範囲のものごとを残らず取り入れること」という意味です。
網で鳥や魚を残さず捕まえるように、その範囲にある物事を残すことなく全て取り入れるということです。
ある分野の情報を残らず取り入れるといった意味合いで広く使われます。
理解の深さや詳しさではなく、全てものを取り入れるという範囲の広さを表す言葉です。
仕事や日常生活の中で何かと使う機会がありますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!