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「無下」の意味と使い方!「無下にする」とは?「無碍」との違いも解説【類義語・対義語】

「無下」の意味と使い方!「無下にする」とは?「無碍」との違いも解説【類義語・対義語】

「無下」はよく「無下にする」などと使う言葉です。

意味を知っている人は「無下に○○する」などとよく使うと思いますが、意味を知らない人もいるかもしれません。

漢字からでは意味が推測しにくいかもしれませんね。

また、「無碍」という言葉もよく使われていますが、どのように使い分けたらよいのでしょうか。

今回は、「無下」の意味と使い方!「無下にする」とは?「無碍」との違いも解説についてご説明いたします!

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「無下」の意味

「無下」は「取り立てて考慮する必要がないとして扱うこと」という意味です。

「むげ」と読みます。

考える価値もないほど冷たく扱うことを表します。

「無下」の使い方

「無下」は「無下にする」など「無下に」という形で使うことがほとんどです。

「無下にする」とは?

「無下にする」は「放っておいて見向きもしない」という意味になります。

台無しにする、無駄にする、冷たく扱うといった悪い意味合いの言葉です。

【例文】

  1. せっかくの好意を無下にするのは失礼だ。
  2. 人の厚意を無下にするとはけしからん。
  3. 自分を信じてくれる仲間の気持ちを無下にすることはできなかった。
  4. あまり高価なお返しをしてしまうと、彼女の気持ちを無下にすることにもなりかねない。

「無下」のほかの使い方

「無下」は「無下にする」以外にも

  • 無下にはできない(むだにはできない。放っておくことはできない)
  • 無下に扱う(「無下にする」と同じ)
  • 無下に断る(冷たく断る。そっけなく断る)

などの使い方が考えられます。

いずれも放っておいて見向きもしない、冷たく扱うというネガティブな意味ですね。

【例文】

  1. 彼の頼みを無下にはできないので、なんとか協力しようと思う。
  2. 彼女は皆の親切心からの忠告を無下に扱った。
  3. 彼は子供たちの必死の願いを無下に断った。

「無碍」との違いは?

「無下」に似た言葉に「無碍」があります。

「無碍」も「むげ」と読み、混同されがちな言葉です。

「無下」と「無碍」の違いは、

  • 「無下」は「放っておいて顧みないでいる。無駄にすること」
  • 「無碍」は「滞らせる障害がないこと」

となります。

読み方は同じですが、意味が違っていることがわかりますね。

「碍」は「邪魔をする、妨げる」という意味の漢字です。

それに否定の「無」がついているので、「邪魔をされない」ということですね。

「無碍」は何ものにも妨げられることなく、自由自在であることを表す言葉です。

「無下」が冷たい、放っておくといったネガティブな意味であるのに対し、「無碍」の方は考えや行動が自由であるといういい意味の言葉になります。

「無下」と「無碍」は意味はかなり違っていますが、音は同じ「無下」ですね。

口頭で、褒め言葉のつもりで「無碍ですね」などと言ってしまうと相手は「無下?」と違和感を感じるかもしれません。

「無碍」は使う場面や相手、前後の文脈に気をつけて使った方がよさそうですね。

逆に、「無碍」を「無下」のつもりで「無碍にする」「無碍に断る」などと使っている誤用は非常によく見かけます。

ネットの記事などでもよくある間違いです。

「無下」と「無碍」は非常に間違いやすい言葉なので、気をつけましょう。

「無碍」の例文

  1. 自由無碍。(なんら妨げるものがなく自由自在であること)
  2. 融通無碍に対応する。(融通無碍=行動や考えがなんの障害もなく自由でのびのびしていること)
  3. 物事を無碍に考える。

「無碍」の類義語

「無碍」の類義語には次のような言葉があります。

  • 自由
  • 自在
  • 柔軟

「無下」の類義語

「無下」の類義語、「無下にする」の言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 冷淡(同情や熱意を持たない態度)
  • すげなくする(愛想なく、そっけなくする)
  • だいなしにする(物事をすっかりだめにする)
  • 無駄にする(ものの価値をなくしてしまう。だめにする)

「無下」の対義語

「無下」の対義語には次のようなものがあります。

  • 無上(この上もないこと。最もすぐれていること)

まとめ

「無下」についておわかりいただけたでしょうか。

「無碍にする」「無碍に断る」など、非常に多い間違いの例です。

ぜひ「無下」や「無碍」の意味を知って、正しく使っていきたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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