季語

「武者人形」の意味や読み方とは?いつの季語?「五月人形」との違いや俳句も紹介

「武者人形」の意味や読み方とは?いつの季語?「五月人形」との違いや俳句も紹介

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勇ましいイメージも強い「武者人形」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「武者人形」について解説していきます。

「武者人形」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問や「武者人形」を使った俳句もご紹介いたします。

「武者人形」の意味と読み方

「武者人形」とは、5月5日の端午の節句に飾られる物で、勇ましい武者の姿をした人形を指す言葉です。

読み方は「むしゃにんぎょう」です。

武者人形はその名の通り武者の姿をしており、鎧兜を身に着けているので武者人形を飾る事で、子どもが無病息災であることを祈るという意味があります。

現在の武者人形は子どもの顔をしておりとても可愛らしい物が主流ですが、昔は大人顔の物が主流だったんですよ。

神話に登場する人物や、平安時代・鎌倉時代に活躍した武将がモチーフとなっている事が多く、また中には金太郎などのおとぎ話がモチーフとなっているものもあります。

「武者人形」はいつの季語?

「武者人形」は俳句を作るうえで「初夏」の季語として使われています。

夏を通して使われているのではなく、夏の初め頃を指す「初夏」の季語なんですね。

ちなみに初夏と言われる時期は暦の上で夏となる5月5日前後の「立夏」から梅雨入りまでを指すんですよ。

「武者人形」と「五月人形」の違い

「武者人形」「五月人形」どちらも5月の端午の節句に飾る物ですが、「五月人形」の1つが「武者人形」です。

五月人形という大きなくくりの中には「武者人形」だけではなく、鎧兜のみの甲冑飾りや「大将飾り」と呼ばれる物など様々なバリエーションがあるんですよ。

昨今では五月人形の台座がそのまま収納スペースになっているものなどニーズに合わせた飾りも多く販売されています。

「武者人形」を使った俳句

俳句

しづかにも武者人形の髪そよぐ
(しずかにも むしゃにんぎょうの かみそよぐ)
岸本尚毅

武者人形兜の紐の花結び
(むしゃにんぎょう かぶとのひもの はなむすび)
高橋淡路女

武者人形飾りし床の大きさよ
(むしゃにんぎょう かざりしゆかの おおきさよ)
稲畑汀子

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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