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「夏越の祓」とは?2024はいつ?意味や由来と食べ物についても解説

「夏越の祓」とは?2024はいつ?意味や由来と食べ物についても解説

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「夏越の祓」という行事をみなさんはご存知ですか?

今回はこの「夏越の祓」について、その意味や由来とどのような行事なのかを詳しく解説させていただきます。

今年はいつ行われるのか、また関連する食べ物などについても詳しく調べてきましたので、最後までぜひお付き合いください。

「夏越の祓」とは?

「夏越の祓(なごしのはらえ)」とは、今風に言うと「年の前半をリセットして災厄を祓い、残りの半年間を心機一転清らかに暮らせる様にする」という意味を持つ神事の一つで、神社で執り行われている行事です。

「夏越の祓」は別名として

  • 夏越の大祓(なごしのおおはらえ)
  • 水無月(6月)の祓(みなづきのはらえ)

等とも呼ばれます。

さらに詳しく説明しますと、「夏越の祓」は「大祓(おおはらい・おおはらえ)」という神道の儀式の一つです。

「大祓」には、人間が知らないうちにも犯してしまった色々な罪、そして過ち、心と体の穢れを取り祓い、災厄の原因となるものを清めるという意義があります。

「大祓」は年に2回あり、例年下記の様になっています。

ですから、2024年の夏越の祓も基本的には6月30日となります。

「大祓」とは

  • 夏越の祓・・・・6月30日(1年の折り返しに年の前半の穢れを祓い、残りの半年間の無事を祈願する)
  • 年越しの祓・・・12月31日(1年の締めくくりに穢れを祓い、新しい年を迎える)

つまり、「大祓」とは半年単位で行われている神事なのです。

では「大祓」もとい「夏越の祓」にはどのようなことをするのでしょうか。

大祓に神社に行くと、神職が唱えてくださる「大祓詞」という祝詞を集まった人々と一緒に聞いたり、神職と一緒に唱えたりします。

また、「人形(ひとがた)」と呼ばれる人の形に切った紙に自分の穢れを写し、それを神社に奉納したり、「形代流し(かたしろながし)」と言って川や海に流すのです。

大祓の由来についてなのですが、これは伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)の神話が起源とされています。

亡くなったイザナミノミコトを悲しんだイザナギノミコトが、イザナミを迎えに黄泉の国に行ったけれど、死後のイザナミのその姿があまりにも醜い恐ろしい姿となっていたため逃げ帰ったという有名な神話です。

現世に逃げ帰ったイザナギは川で禊(みそぎ)をし、黄泉の国からの穢れを祓ったというのが今の「大祓」の原点となったと伝えられています。

「茅の輪くぐり」

大祓としての「夏越の祓」の基本的な日程は「6月30日」ですが、神社によっては夏越の祓の時期は「茅の輪(ちのわ)くぐり」という行事も一緒に行われています。

茅の輪とは、茅(ちがや)という植物を編んで作られた直径数メートルの丸い輪で、それを人がくぐるというものです。

昔は6月頃から疫病が流行ることも多かったため、体を壊さず夏を乗り切るという無病息災の願いを込めて夏越の祓の時期にこの習慣ができたそうです。

なぜ茅の輪となったのかという由来は、須佐之男命(スサノオノミコト)が備後の国の蘇民に旅の宿を頼んだところ、貧しいながらも蘇民は喜んでもてなし、スサノオから「茅の輪を腰につければ疫病から逃れられる」と言われたことからきているのだそうです。

くぐり方の作法は色々ありますが神社によっても違っておりますので、たいていは訪れたその神社に書かれています。

地域や神社によっては夏越の祓の時だけではなく、年越しの祓にも茅の輪くぐりが設置されている神社もあるようですね。

茅の輪は、6月初旬から6月30日までといった風に一定期間設置されていますから、6月30日の夏越の祓の当日に予定がつかない方におすすめですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

夏越の祓の食べ物

「水無月」

「水無月」は夏越の祓の時期になると、古くから京都で食べられている和菓子の一種です。

氷を連想させた三角形の白いういろうの上に、邪気祓いとなる小豆を乗せたものです。

由来は、宮中行事であった「氷の節句」と言われており、氷を口に含んで暑さを払い、夏を乗り切る祈願をしていたそうです。

しかしながら、宮中時代の当時は冷蔵冷凍庫などありませんから氷は大変貴重で高価であり、みんなが氷を手には入れられませんでしたから、氷を模したこの水無月が作られたと伝えられています。

水無月は冷やして食べると尚一層美味しく召し上がれますので、京都に行った際はぜひ探してみてください。

「夏越ごはん」

近年世間に出てきた言葉です。

2015年、新しい記念日として6月30日は「夏越ごはんの日」となりました。

「夏越ごはん」は、特定のメニューを指すものではありません。

昔の人にならい健康で夏を乗り切ろうという気持ちのもと、現代的かつ旬の栄養のある食材を使った料理のことです。

茅の輪くぐりの由来の話である、蘇民がスサノオをもてなしたと言われる「粟飯」ルーツに栄養価の高い「雑穀米」を使ったり、邪気祓いの意味を込めて赤や緑の色鮮やかな夏野菜を積極的に料理に使うことが勧められています。

例えばメニューとしては

  • 茅の輪を連想させる、夏野菜の丸い形のかき揚げ
  • 粟や麦などの雑穀米で丼
  • 夏野菜カレーや、ビビンバ

が人気となっています。

つまり「夏越ごはん」は、日本の風習と初夏の食材を楽しむことができる、新しい食の行事の一つとなりつつあるのです。

夏の食材はミネラルも多く、カラフルで元気な気持ちになりますから、チャレンジしてみたいものですね。

まとめ

夏越の祓(なごしのはらえ)は、年越しの祓と共に「大祓」のうちの1つであり、6月30日に行われる神道の行事です。

半年間人間が気づかない間に溜め込んだ罪や過ち、心身の穢れを清算し、新たな気持ちで清らかなスタートを切ろうと言う、いわば「リセット」的な意味を持つ行事なのです。

夏越の祓の時期には、多くの神社で「茅の輪」が設置されます。

6月30日は神社に行けないあなたも、無病息災を願って茅の輪をくぐり、気持ちを晴れやかにしてみませんか?

疲れてきたら夏越の時期の旬の食べ物を食べて、元気をチャージしてくださいね!

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