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「並大抵」の意味と使い方!並大抵ではない・並大抵の努力とは?|例文

「並大抵」の意味と使い方!並大抵ではない・並大抵の努力とは?|例文

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「並大抵ではない」

「並大抵の努力ではできないことだ」

このように使う「並大抵」という言葉があります。

さまざまな場面で使われる言葉なので、ぜひ意味や使い方を確認して使いこなしてみましょう。

今回は、「並大抵」の意味と使い方!並大抵ではない・並大抵の努力とは?|例文についてご説明いたします!

「並大抵」の意味

「並大抵」は「普通に考えられる程度であること」という意味です。

「なみたいてい」と読みます。

「並」は「ならぶ」「ならびに」などの意味がある漢字で、「並」だけで「良くも悪くもない。普通」という意味で使われます。

「大抵」は「事柄のあらまし」「普通であるさま」「大部分に及ぶさま」といった意味で、これも「普通」という意味があります。

「並大抵」は「並」と「大抵」を組み合わせているので、似た言葉を重ねた強調語です。

普通の程度であるということを表す言葉です。

「並大抵」の使い方

「並大抵」は、普通に考えられる程度であるということを表して使います。

「並大抵だ」などというよりも、ほとんどは打ち消しの言葉を伴って「普通の程度ではない」という意味で使います。

  • 並大抵でない
  • 並大抵の○○ではない
  • 並大抵の◯◯には◯◯しない

といった使い方です。

「並大抵」は「並」「大抵」を重ねた強調語なので、「並大抵ではない」として

  • 「全然普通ではないめずらしいこと」
  • 「並大抵の人では成功できない」

として「ほとんどの人に成功できない」などということが強調されるような感じがするからではないかと考えられます。

「普通の程度だ」という意味で「並大抵の◯◯だ」などと肯定の形に続けても間違いではないですが、一般的には否定の形が使われますので覚えておきましょう。

「並大抵ではない」とは?

「並大抵ではない」は「普通ではない。普通のレベルではない」といった意味です。

「並大抵」は普通、標準的であるという意味ですから、普通からはずれるような程度のことを表します。

ものの性質や状態が、普通の程度を超えているという意味です。

「並大抵の努力ではない」とは?

「並大抵の努力」は「普通の努力」「一般的なレベルの努力」ということです。

「並大抵の努力ではない」として、普通の程度の努力ではない、つまりものすごく努力したということを表せます。

「並大抵の努力では◯◯できない」として、ちょっと頑張ったぐらいでは◯◯できない、◯◯するためには相当努力しないといけない、ということになります。

このように、否定の形で使うことが多い表現で、一般的なレベルの努力ではなくない外れた努力であるということを表します。

「並大抵」の例文

  1. 北海道の寒さは並大抵ではない。
  2. 彼の数学の才能は並大抵ではない。
  3. これだけのデータを揃えるなんて並大抵の苦労ではなかっただろう。
  4. 並大抵の人ではこの試練にうち勝つことはできない。
  5. 来日して3年で日本語の論文を書くなんて、並大抵の努力ではできないことだ。
  6. 並大抵の努力ではこの大学に合格するのは難しいだろう。

「並大抵」の類義語

「並大抵」の類義語には次のようなものがあります。

  • 人並み(一般の人と同様、同程度であること)
  • 世間並み(世間一般の例に漏れないこと)
  • 平凡(ここという優れた点もなく並なこと)
  • ありきたり(元からあってめずらしくないこと)
  • 普通(いつどこにでもあるようなありふれたものであること)
  • 一般的(広く全体に及ぶ様子)
  • 尋常(格別なところもなく、ごく普通なこと)

「並大抵ではない」ことを表すのは次のような言葉です。

  • 普通じゃない
  • 尋常じゃない

「並大抵」の対義語

「並大抵」の対義語は特にありません。

「並」や「大抵」ではない状態ということで、

  • 傑出(他から飛び抜けてすぐれていること)
  • 並外れた(普通でないさま)
  • 抜群(多くのものの中でずば抜けて優れていること)
  • 非凡(一般の人よりずっと優れていること)

といった言葉が考えられますが、「並大抵」は「並大抵ではない」という文脈で使うことが多いため、これらは「並大抵ではない」の言い換えと考えた方がよいでしょう。

まとめ

「並大抵」は「普通に考えられる程度であること」という意味です。

ほとんどは打ち消しの言葉を伴って「並大抵ではない」「並大抵の○○ではない」などとして「普通の程度ではない」という意味で使う言葉です。

「程度がはなはだしい」「とても○○だ」ということを強調して表せますので、知っていると表現の幅が広がる言葉ですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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