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俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「猫柳」について解説していきます。
言葉によっては耳なじみがあるものや、中には全く聞いたことが無いものもあるのではないでしょうか。
今回は改めて「猫柳」について基本的な意味や由来はもちろん、花言葉は?いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「猫柳」を使った俳句もご紹介いたします。
「猫柳」の意味と読み方
「猫柳」とは、ヤナギ科の落葉低木の名称です。
日本全国に自生しており、山の間を流れる渓流など主に川辺でその姿を見ることができます。
「ねこやなぎ」と読みます。
「猫柳」は地域によって「ネコジャラシ」「ネコノマクラ」「イヌコロ」「ベコヤナギ」など様々な呼び方をされており、「ネコジャラシ」という呼び名はその中でも有名なのではないでしょうか。
また他のヤナギ類よりも早く3月から4月にかけて開花することから「春を告げる」と言われています。
「猫柳」の由来
「猫柳」という名前は明治時代に付けられたと言われています。
花穂の姿形がふんわりとした猫の尻尾のように見えたため「猫柳」と呼ばれるようになったそうです。
それ以前はその姿を川辺でよく見かける事から「カワヤナギ」と呼ばれていました。
「猫柳」はいつの季語?
「猫柳」は俳句を作るうえで「春」の季語として使われています。
春の中でも初めごろの「初春」に使うことの出来る言葉なんですよ。
「猫柳」の花言葉は?
「猫柳」の花言葉は「自由」「思いのまま」「開放的」などがあります。
背負ってしまった重荷をフッと降ろす事が出来るような前向きで明るい花言葉が並んでいるのが特徴です。
ネコの尻尾のように見える姿から「自由」などの猫を連想させるような花言葉がつけられたと考えられているんですよ。
「猫柳」を使った俳句
青空が好き猫柳触れてみる
(あおぞらが すきねこやなぎ ふれてみる)
玉川梨恵
猫柳から陽の昇る散策路
(ねこやなぎ からひののぼる さんさくろ)
藤井久仁子
この中の目立たぬ枝が猫柳
(このなかの めだたぬえだが ねこやなぎ)
稲畑汀子
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。