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日本は屈指の雪国と言われていますが、雪を表現する言葉の1つに「根雪」というものがあります。
雪国に暮らす人以外にはあまり聞きなじみがない言葉なので聞いたことが無いという人も多いのではないでしょうか。
今回は改めて「根雪」について基本的な意味や使い方はもちろん、いつの季語なの?ビジネスでも使えるの?といった疑問にもお答えしていきます。
「根雪」を使った俳句もご紹介いたします。
「根雪」の意味と読み方
「根雪」とは、主に降雪地帯で使われている表現であり、降り積もった雪が長い期間溶けずに残っている状態を指す言葉です。
新雪として降った雪の上に次々と雪が降り、雪解けの時期まで残っている雪を「根雪」と呼びます。
長期間が何日間なのかという規定があるわけではありませんが、気象庁における「長期積雪」は30日以上残っているものとなっています。
「根雪」の使い方
北海道を始めとした豪雪地帯と呼ばれる地域では冬の初め頃の一般的な会話の中で使われています。
「昨日降ったけどまだ根雪にはならないよね」などのように使われます。
それほど雪の降る地域に暮らす人々にとって「根雪」という言葉は身近なものとして浸透しているんですよ。
「根雪」はいつの季語?
「根雪」は俳句を作るうえで「冬」の季語として使われています。
「根雪」はビジネスでも使える?
「根雪」はビジネス文書における時候の挨拶の言葉としても使う事が出来ます。
暦の上で春になったがまだ根雪が残っている時など、季節の変わり目などの繊細な情景を自然に表現できます。
また「残雪」や「万年雪」など類似した表現方法があるので、その時の状況に応じて使い分けるとさらに良い印象を与える事が出来ますよ。
「根雪」を使った俳句
あぢさゐの枯れて日当る根雪かな
(あじさいの かれてひあたる ねゆきかな)
藤田あけ烏
一刀に斬りさげし根雪秋の富士
(いっとうに きりさげしねゆき あきのふじ)
富安風生
貝まきて畳に拾ふ根雪かな
(かいまきて たたみにひろう ねゆきかな)
平畑静塔
まとめ
雪を表現する名称は時代や地方によってそれぞれ異なります。
その降り方や積もり方によってとても細かく分けられて表現されているので、この雪は何と呼ぶのだろう、と一度考え調べてみるのも新しい冬の楽しみ方かもしれません。
それぞれに付けられた呼び名について考えると、季節を大切にする日本ならではの高い表現力と感受性に驚かされるのではないでしょうか。
雪国に暮らす人達にとっては死活問題にもなり得る雪ではありますが、冬ならではの景色と呼び方で新しい楽しみ方を見つけるのもおすすめなんですよ。