季語

「二月尽」の意味と読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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「二月尽」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「二月尽」について解説していきます。

「二月尽」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?他の月もあるの?といった疑問や「二月尽」を使った俳句もご紹介いたします。

「二月尽」の意味と読み方

「二月尽」とは2月の終わり頃を表現する言葉です。

読み方は「にがつじん」です。

あまり馴染みのない言葉ではありますが「にがつつく」などではありませんので覚える際はご注意ください。

暦の上では立春を迎えており、次第に気温も高くなってくる2月の終わりを惜しむような心情と本格的な春の到来に喜ぶ気持ちなど、日本人の表現力の高さと季節の移り変わりに対する思いの深さを感じる事が出来る言葉ですね。

「二月尽」はいつの季語?

「二月尽」は俳句を作るうえで「春」の季語となっています。

春を通して使う季語ではなく、春の初め頃である「初春」の情景を表現する季語です。

子季語には「二月果つ」「二月尽く」などがあります。

他の月にもあるの?

1月から12月まで12か月ありますが、2月だけではなくそれぞれの月に「一月尽」「三月尽」という言葉があります。

季語となっている言葉となっていない言葉が混在していますが、その月の終わりに訪れる深みのある終わりの悲しさを表現する言葉として俳句を筆頭に様々な場所で使われています。

「一月尽」は季語ではなく、季語としては「晦日正月」という言葉がありますので俳句などでは「晦日正月」を使うのが正しい使い方だと言えますね。

「二月尽」を使った俳句

冷凍庫に入れ置くものや二月尽
(れいとうこに いれおくものや にがつじん)
鈴木真砂女

昨日句会ありし畳や二月尽
(きのうくかい ありしたたみや にがつじん)
山口誓子

落選の友あり二月尽寒し
(らくせんの ともありにがつ じんさむし)
日野草城

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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