「憚る」の意味と使い方!「憎まれっ子世に憚る」とは?【例文】

「憎まれっ子世に憚る」ということわざ、聞いたことがありますよね。

子供向けのことわざの本などにも必ずと言っていいほど載っていますし、身近なことわざだと言ってよいでしょう。

では「憎まれっ子世に憚る」の意味はわかりますか?

「憎まれっ子」はなんとなくわかっても、「憚る」というのはなかなか難しい言葉なのではないかと思います。

「憚る」という言葉の意味や使い方から改めて知っておきましょう。

今回は、「憚る」の意味と使い方!「憎まれっ子世に憚る」とは?についてご説明いたします!

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「憚る」の意味

「憚る」は「差し障りを覚えてためらう。気兼ねする。遠慮する」「幅をきかす。増長する」「いっぱいに広がる」という意味です。

「はばかる」と読みます。

「憚」という字は「タン」とも読み、「恐れはばかる」という意味の漢字です。

「忌憚」などの熟語があります。

「憚る」は「はばむ」と同源で、もともと「ためらう」「遠慮する」「気兼ねする」という意味の言葉です。

「はばかる」という音が「幅」と似ているためか、後に「幅をきかす」「いっぱいに広がる」という意味になっていったということです。

「憚る」の使い方

「憚る」は「気兼ねする」意味だけでなく「いばる」「広がる」といった意味もあります。

後で詳しく説明しますが、「憎まれっ子世に憚る」以外では、普段に「憚る」を使うときは、ほとんどの場合「気兼ねする、遠慮する」という方の意味で使うと思ってよいでしょう。

また、「憚る」「憚られる」「憚り」などの形になることもありますので、例文でいろいろな使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 人目を憚る。(他人に見られないように注意する)
  2. 彼は誰かに聞かれるのを憚るように声をひそめた。
  3. 彼女はあたりを憚らずに大声で笑った。
  4. 口にするのも憚られるようなことだ。
  5. 先輩に対してなんの憚りもなく思ったことを口に出す。
昔はトイレのことを「はばかり」と言いました。

今ではあまり聞かない言葉ですが、お年寄りが使っているのを聞いたことがあるかもしれませんね。

トイレですから、もちろん人目を気にして行きますよね。

「人目を憚る」というところからできた言葉です。

また、これもあまり今では使われない言葉ですが「憚り様」という言い方もあり、「ご苦労様」あるいは「おあいにく様」という意味になります。

これは人に何かしてもらって「気がひける、遠慮する」というようなところからきているそうです。

同じ語源でも、いろいろな使われ方をしていますね。

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「憎まれっ子世に憚る」とは?

さて、「憚る」の有名な使い方といえば、「憎まれっ子世に憚る」ということわざですよね。

「憎まれっ子世に憚る」とは「人から憎まれるような人間の方がかえって世間に影響を与えたり成功したりする」という意味の諺です。

この「憚る」は遠慮するという意味ではなくて、「幅をきかせる」という方の意味ですね。

また「憎まれっ子」と言っても別に悪さをする子供という意味ではなく、人から憎まれるような人間という意味です。

悪い人が成功する、というと妙な気もしますが、要は人から嫌われるぐらいの方が成功するものだということです。

例えば人に気を使わず自己主張の激しい人は嫌われますが、そういう人の意見の方が押しが強くて通りやすいかもしれません。

また、そうした人の方がバイタリティがあり、自由に生きているためストレスもなく人生において成功しやすいのかもしれません。

結果として、人に嫌われるような性格の悪い人の方が得をしているということが往往にしてあるものです。

正直者よりも憎まれ者の方が出世するなんてちょっと理不尽な気もしますが、昔から現在までよく使われる諺ですから、うまく真実をついているということでしょうか。

【例文】

  1. 彼は同期からは嫌われているのに一番に昇進するなんて、まさに憎まれっ子世に憚るだな。
  2. 憎まれっ子世に憚るという通り、したたかな奴ほど出世するのだ。
  3. 「憎まれっ子世に憚る」の諺通り、正直ないい人ほど損をしているようだ。

まとめ

「憚る」は「遠慮する」と「いばる」という、全く違う意味を持つ言葉でした。

「人目を憚って……」などと言うときと、「憎まれっ子世に憚る」と言うときでは意味が違うわけです。

混同しないよう、しっかり違いを理解して使っていきたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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