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季語

「後の月」の意味や読み方と由来とは?いつの季語? 俳句も紹介

「後の月」の意味や読み方と由来とは?いつの季語? 俳句も紹介

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「後の月」という季語をご存じでしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「後の月」について解説していきます。

「後の月」について基本的な意味や由来はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「後の月」を使った俳句もご紹介いたします。

「後の月」の意味と読み方

「後の月」とは、旧暦の9月13日の夜空に輝く月を指す言葉です。

読み方は「のちのつき」です。

満月となる2日前の少し欠けた月であり、秋最後の月となる「十三夜」としても親しまれており、お月見の風習で知られている十五夜から一か月経ったこの日も「名月」と言われています。

「あとのつき」と読みたくなってしまいますが、間違えて覚えないようにご注意ください。

「後の月」はいつの季語?

「後の月」は俳句を作るうえで「秋」の季語となっています。

秋全体を通して使えるのではなく、秋の終わりごろである「晩秋」を俳句上で表現する場合に使える「晩秋」の季語です。

子季語には「十三夜」「名残の月」「栗名月」「後の今宵」などがあります。

「後の月」の由来

誰もが知っている十五夜の風習はかつて中国から伝わったものですが、この「後の月」と呼ばれる十三夜の風習は日本で誕生しました。

919年に月見の宴を開いた寛平法皇が、その十三夜の月の美しさを絶賛したことから「後の月」という風習や言葉が誕生したと言われています。

この後の月には、秋に収穫時期を迎える栗・枝豆を供える風習があることから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれています。

「後の月」を使った俳句

後の月つくねんとして庵にあり
(のちのつき つくねんとして あんにあり )
正岡子規

あさがほの花照りそめつ後の月
(あさがおの はなてりそめつ のちのつき)
渡邊水巴

わが淹れてわがすゝる茶や後の月
(わがいれて わがすするちゃや のちのつき)
日野草城

後の月庭の山より上りけり
(のちのつき にわのやまより のぼりけり)
松本たかし

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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